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- スマート家庭経営への道

2014年 第4回 スマート家庭経営への道~資産運用の王道は時間をかけてお金に働いてもらう
中村 真佐子  ⇒プロフィール

前回まで、貯蓄の大切さについてみてきました。今回は時間を味方につけて貯蓄したお金に働いてもらういわゆる「資産運用」の話です。アベノミクスにより経済が動きだしました。支出が増え、社会保障費が増える中、貯蓄したお金にも働いてもらいましょう。

資産運用のススメ
「資産運用」とは、自分の資産を殖やす目的で貯蓄したり投資したりすることです。銀行にお金を積立てるのも資産運用の一つです。お金の資産を金融資産といいますが、資産はこれだけではありません。「不動産」や「金」なども資産の一つです。これらも運用することにより資産を殖やすことができます。
 
資産運用で大きく影響するのは、「金利」です。金利の高いときの運用は、利息が多くつき資産の増えるスピードが速いです。金利が低ければ、利息は少なくお金の増えるペースは遅くなります。金利は経済情勢に大きく影響されます。1980年代後半のいわゆる「バブル経済」時の金利は非常に高かったですね。
バブル崩壊後は金利が急落し、「デフレ」という物価が下がり、金利も下がるという不景気が長期間続きました。デフレ時には金利が低いうえ、地価も下落したことからどの資産で運用をしてもなかなか殖やすことは困難でした。
 
おととしの12月に安倍政権が誕生し、思い切った経済政策である「アベノミクス」によりデフレ経済が底を打ち、物価が上がり金利も上昇する「インフレ」へと少しずつ動き出しました。この動きにスマート家庭経営を目指す皆さんは、敏感になりましょう。
 
とはいえ、2年間という約束の異次元金融緩和が発動されている間は、金利が低く抑えられています。2年が終わる今年の年末ころには、金利も動き出すことを念頭に、それまで資産運用について勉強したり、運用計画を立てたりしてみましょう。
 
 
「複利」という確実にお金に働いてもらうためのしくみ

資産運用の一つの方法として、「複利」を利用した方法があります。

利息の付き方は、「単利」と「複利」の2つがあります。

下記図表は100万円を10%で運用した場合の利息の付き方を表したものです。

単利は、投資元本が変わらず、受け取る利息も変わりません。一方、複利は利息が元本に組み込まれて次年度の利息計算となります。図表をみると、当初は同じ投資金額ですが、増え方が違うことがわかります。

 

 

「複利」運用と時間との関係

図表でもわかるように、利息が利息を生む「複利」で運用するとその運用効果は大きいことがわかります。

さらに、「時間」を味方につけるとその効果はさらに大きくなります。

100万円を10%で複利運用すると、10年後には、元本が2,594,000円となり、「単利」の場合は、元本が100万円のままで別に利息が10年間トータルで100万円もらうということになります。

259万4千円の差が生まれるとこになります。これが20年、30年と長期になればなるほど複利の単利の差は広がっていきます。

 

時間を味方につけるためには、資産運用を早く始める方が良いということになりますね。

 

経済情勢に関心を持つ

計算をわかりやすくするために、10%の利息で例を挙げましたが、1%とするとこれの10分の1となりますので、色々応用してみてください。

資産運用は、難しくわかりづらい点が多いです。とはいえ、せっかく貯めたお金にも働いてもらい将来の安心のための資産形成をするのが、スマート家庭経営というもの。

これからは、しっかり資産運用をしている、していないかで、資産形成の2極化はさらに進んでいくと思われます。

まずは、ニュースや新聞などで経済情報を意識してみましょう。特に、金利、為替、株価動きをみてみましょう。上がっている、下がっていることだけでも構いません。それから次のステップとして、なぜ下がったのか、上がったにか、新聞等で情報収集してみて興味を広げていってみましょう。

 

今回は資産運用として時間をかけてお金に働いてもらう方法として「複利」をみてきました。

複利での運用される金融商品をベースに、経済の動きに関心を持ちスマート家計経営の一つとして資産運用に取り組んでいきましょう。本連載コラムでは、これまで貯蓄や資産運用の意識付けを目的としてきました。資産運用の具体的な方法などは、年後半に触れていきます。

次回は、支出にスポットを当てていきます。

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