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コラム

- 確定拠出年金 きほんのき

2016年 第5回 運用商品~投資信託~
宮一 幸子  ⇒プロフィール

確定拠出年金は加入者本人が商品を選択して運用していきます。残念ながら「よくわからないし、運用ってなんかこわいし、考えるのが面倒臭いから安全な元本確保型で」という人も多いようです。今回は「投資信託」についてみていきます。

元本確保型のほうが本当に安全?

元本確保型って本当に安全でしょうか?たしかに大きく目減りすることはありません。でもインフレ(物価上昇)によるリスクがあることも忘れないでください。

100万円を金利0.02%の預金にすれば200円の利息がついて、見た目には増えています。

でも1%で物価が上昇すると100万円で買えたものは101万円でしか買えないので100万円に200円増えても買うことができません。お金はモノやサービスに交換できるからこそ価値があるわけで、これではお金の価値を下げてしまったのと同じです。

 

●投資信託はしくみ上分散投資してリスクを抑えている

投資信託とは、自分で株式や債券などを買って直接運用するのではなく、みんなでお金を出し合って大きなお金をつくり、そのお金で株式や債券などを共同購入するしくみです。みんなで集めた大きなお金はファンドマネージャーという専門家が運用してくれます。そして利益がでたら分配金という形で利益を分け合うしくみです。

 

一人であればそんなに多額のお金を投資にまわせませんが、大きなお金になれば100銘柄も1000銘柄も買うことができます。

たとえば20万円でA株だけ持っていたらA株が半分になったら10万円マイナスになってしまいます。

でも大きなお金があり、A株B株・・・と50銘柄もっていて、A株が20万円から10万円になってもB株が20万円から30万円にあがったとしたら、A株のマイナスをリカバリーできます。

このように大きなお金をつくって複数に分散投資するしくみは個人で数銘柄だけで運用するよりもリスクを抑えられるのです。

 

●確定拠出年金はしくみ上ドルコスト平均法でリスクを抑えている

確定拠出年金は、毎月決まった日に決まった掛金で商品を購入し続けていきます。投資信託は値動きがありますが、掛金で毎月その商品を買える分だけ買っていき、その商品の保有量を増やして資産を増やしていく買い方です。

たとえば掛金が1万円で、毎月Aを買い続けるとします。Aが200円のときは50口、Aが100円のときは100口・・・というように買っていきます。そうするとAが高いときには少なく、Aが安いときには多く・・・という効率的な買い方になります。結果、値動きを気にすることなく買い続けることができますし、続けていけば自分が買った1口あたりの単価を平均化することができ、一時的な値動きのリスクを抑えられます。

これは時間の効果を活用し、ドルコスト平均法という方法を自然に行っているのです。

 

●投資信託を見るポイント

投資信託を選ぶ際にチェックするポイントは3つあります。

一つ目は「投資対象」。ファンドマネージャーがなにに投資するのか?です。

「国内株式」「外国株式(先進国や新興国など)」「国内債券」「外国債券(先進国や新興国など)」など。なかには「不動産」などに投資するものもあります。

また「バランス型」といってミックスタイプのものもあります。「バランス型」は「株式多めの積極型」「中間型」「株式少なめの安定型」などがあります。

何に投資するのかによってリターンもどれくらい期待できるか違います。またリスクの要因やリスクの大きさも違います。

 

二つ目はファンドマネージャーの運用スタイルで「パッシブ型(インデックス型)」と「アクティブ型」があります。

「パッシブ型」はファンドマネージャーが平均並みに運用するスタイルです。

「アクティブ型」は平均を超えるように割安銘柄や成長銘柄を目利きして積極的に運用するタイプです。「アクティブ型」のほうがリスクも大きいのが特徴です。

 

三つ目は手数料です。投資信託は金融機関が携わっているので「信託報酬」という手数料がかかります。信託報酬は、みんなで作った大きなお金から日々さしひかれ、みんなで共同負担しています。

信託報酬は投資信託ごとに違うので、同じような商品で選択に悩むときは信託報酬もチェックしてみましょう。

 

ところで一般的に投資信託をするときには申込時に申込手数料を負担しなければなりませんが、確定拠出年金の場合は申込手数料がかかりません。税金面だけでなく手数料面で確定拠出年金は有利ですね。

 

投資信託を選ぶときは、まず自分の運用方針である「資産配分」を決めること。株式は全体の何%、債券は何%、外国資産は何%というおおまかな組み合わせです。この組み合わせでリターンとリスクの大きさが決まるといっても過言ではありません。「資産配分」を決めてから適した商品を選んでいきましょう。

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