【2012年 第1回 万一の時とは】私が一家の大黒柱?(家族の大黒柱~旦那さんに先立たれた
方のための「ライフプラン&リスクマネージメント」)
西谷 由美子(ニシタニ ユミコ)⇒プロフィール
一家の大黒柱を失う時とは、どんな場合?どんな状況?本当にウチにそんな事件が起きるのか?ちょっと数字で考えてみました。
皆様明けましておめでとうございます。そろそろお正月気分も抜けて、本来の生活のエンジンがかかった頃かも。本年も1年間、よろしくお願いいたします。
さて、今年1年12回お付き合いいただくこのコラムのテーマ、、、そうです。私が一家の大黒柱になったら?などという、年明け早々縁起でもない、『家族の大黒柱~旦那さんに先立たれた方のための「ライフプラン&リスクマネージメント」』な訳なのでございます。
一般的に大黒柱はご主人ですので、奥様、あるいはこれから奥様になられる方が読者の中心、、、でしょうね。知り合いはしばらく(夫、司法試験受験のため)逆の状態でしたが、このような方はレア・ケース。
ではどんな場合に一家の大黒柱がチェンジ、という事態になるのでしょうか。上記の転職あるいは失業等で一時的にご主人の収入が途絶える場合は別として、離婚などで別々に暮らされる事となる、またそれ以外には死別もあります。私は最初にこの「死別」が頭に浮かびました。
あってはならないことですがご主人がお亡くなりになる場合、それも普通予想もしなかったお若い世代の方であれば、ご病気か不慮の事故、というのがすぐに頭に浮かびますね。そこで資料をチェックしてみました。
平成22年の人口動態調査の結果が昨年末に発表されました。死亡者数119万7千人、内訳は男性63万3千人、女性56万3千人。よく知られているように日本の三大死因はガン、心疾患、脳血管疾患。死亡総数(含女性)に占める割合はそれぞれ29.5%、15.8%、10.3%です。トップ3のイメージが強くぶっちぎりのような印象ですが、第4位の肺炎は9.9%、以下少し減少して5位の老衰が3.8%、6位の不慮の事故(含交通事故)3.4%、7位の自殺が2.5%という状況です。
そこで、詳細に見てみることにしました。10歳ごとの階層別にしてグラフ化すると・・・
縦軸の数字は人口10万人に対して出現する人数です。20~30歳代では自殺、交通事故が主な原因。40歳代からガンや脳血管疾患など、病気が原因となるものが増加しています。意外に少なく見える心疾患、これは高血圧が原因となるものを除く、いわゆる心不全や先天的な心臓疾患等で、70歳以上で急増していました。
リスクマネージメントの観点から言えば、「働き盛りの夫の健康管理」、重要ですよね。仕事のストレスを感じながら、忙しさのあまり食事が不規則で栄養バランスが偏っている・・・ガンや脳梗塞なんかが心配になります。特に50~60歳代の死亡原因の第一位のガン、他との差が際立っています。
若い人は外回りの仕事で車の事故、なんてことも影響するのでしょうか。どの年代でも一定数存在する自殺の他にはガンと同じくらい交通事故が目に付きます。
20~30歳代に比べると40歳以降は健康に気を配ることが必要、ということは言えますね。若い方の場合は全体に占める数も少ないのですが、重々不慮の事故に注意すること。まずは万一の場合というのは、上記のようなものがありますので、不幸な事が起こらないように、と気を配ることが奥様に課せられた課題なのかもしれません。気を配っていたのに万一の事が起こってしまったら・・・それは来月から少しづつ見ていくことにしましょう。
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