【2012年 第4回 お金を稼ぐ方法】高校生のためのパーソナルファイナンス入門
長谷 剛史(ハセ タケシ)⇒プロフィール
前回は「お金の使い方」というタイトルで、賢いお金の使い方をお伝えしました。今回は、「お金を稼ぐ(働き方・職業の選び方)」方法ついて一緒に勉強しましょう。
色々な働き方
これから人生を送るにあたって、生活するにはお金が必要になりますがどうやって手に入れますか?働いて手に入れると言ってもどんな仕事に就きますか?進学を予定している人には実感がわきにくいかもしれませんが、いずれは直面する問題ですね。
色々な働き方がありますが大きくわけると次の2つになります。
1、会社員や公務員として雇われて働く
2、自分で商売を始めるなど独立して仕事をする
働く人の多くは1のほうで皆さんに身近な高校の先生もここに入り、仕事をすることによりお給料をもらう方法でお金を稼いでいます。また、法律の専門家である弁護士さんのように資格を取って独立したり、家を建てる専門家である大工さんのように高度な技術を身に付けてお金を稼ぐ方法もあります。
将来1or2どちらかを選択し職業も選んでいくことになります。では、どのように選んでいくのかですが、まずは自分自身を知ることから始まります。
どんな職業・仕事に向いているのか自己分析してみましょう。例えば・・・
・好きな科目、得意な科目
・趣味や特技
・長所や短所
・将来の夢
を書き出してみましょう。1人でなかなか進まないときは、身近な人に自分の適性などを聞いてみると新たな発見が期待できますのでおススメです。
職業について
次に、職業について調べてみましょう。身近な人がどんな仕事をしているのか・なぜその仕事を選んだのか・仕事の内容・面白いところ・しんどいところなどを教えてもらいましょう。インターネットでも知ることができますね。
さて、多くの人が選ぶ会社員や公務員ですが、どれぐらい稼ぐことができるのか見てみましょう。業種や会社によって違いますが、新卒者の初任給は概ね大卒で20万円前後・高卒で15万円前後になっています。
勿論、同じ会社に就職した人でも、今後、責任が重い仕事に就く人と就かない人で稼ぐ金額に大きな差が出ます。さらに、独立の場合は、成功してたくさん稼ぐ人もいるでしょうし、逆に借金を抱えて生活ができなくなる人もいます。
雇われて働く場合、働き方によって「正社員」・「派遣社員」・「アルバイト・パート」に分かれます。昔は、学校を卒業して会社に就職し定年まで働くという「正社員」の働き方が一般的でしたが、不況やグローバル化によって働く人の環境は大きく変化しています。
派遣社員は、派遣会社(人材を派遣する会社)に雇われてお給料をもらい、派遣された先の会社で仕事をする社員のことです。働く時間や曜日など自由度が高い働き方ですが、一般的には正社員に比べお給料が低く社員教育など恵まれない場合が多いです。
不況を反映してフリーター(学校卒業後アルバイト・パートで働く人)になる人も多いですが、正社員は年齢や経験を重ねるとお給料が上がっていきますが、アルバイト・パートではほぼ期待できないのが現状です。
このように、働き方によって収入に差が出て、将来の生活や夢の実現に影響が出てくることが考えられます。自分がどのように働くのかを考えることの大切さがわかってもらえたのではないかと思います。
どのように働いてお金を稼ぐかは、ゆっくり時間をかけて考えてみてください。そして、どんな人生を送りたいのかという視点で考えてみると、方向性が出るかもしれません。迷ったときは、人生の先輩である両親や周りの人に相談すると、解決のヒントが得られるかもしれませんね。
次回は、「お金の貯め方」を見ていきますので、楽しみにお待ちください。
○ 今月のお金に関することわざ
「金は命の親 命の敵」⇒ お金は人を活かすことも殺すこともできるもの。
この記事へのコメントはありません。