【 2009年 第 7 回 】Let’s Enjoy “旅”『 賢く楽しく“旅”しましょう。』 楽々旅々
合田 菜実子(ゴウダ ナミコ)⇒プロフィール
リゾートもいいけど、やっぱり歴史と文化を体験するには“ヨーロッパ”が魅力的ですね。
まずは、主に、フランス旅行で気をつけてほしい“朝食”に関するお話です。
ヨーロッパでの朝食 編
ヨーロッパツアーでの朝食は、タイプによって数種類あり、ボリューム、内容がずいぶん異なります。
☆ コンチネンタルブレックファースト~ ヨーロッパでよくある朝食タイプ。
コーヒー・紅茶などの飲み物に、パンとバター、ジャムなどがついた火を通さない簡単なもの。(コンチネンタルとはヨーロッパ大陸の意味)
☆ アメリカンブレックファースト ~ コーヒー・紅茶などの飲み物の他に、温かいソーセージなどの肉料
理や卵料理など温かいメニューが加わった朝食。
ツアーによっては、朝食タイプが選べるものや、ホテルランクによって決まっている場合などケースバイケース。
夢のヨーロッパ旅行、朝食もフレンチやイタリアン! なんて“ボリュームタップリのご馳走” を期待していたら、コーヒーとクロワッサンだけでガッカリ・・・ということもありますので、申し込みする前にきちんと確認してくださいね。
その他に、アジアや日本のホテルなどでも一般的なブッフェスタイル(バイキング形式)のホテルもあります。たくさんのメニューの中から好きなだけ選んで食べられるのは魅力的ですね。ただ、ヨーロッパではブッフェでもコールドブッフェ(温かい料理なしのシンプルなメニュー)の場合もあるようです。
いずれにしても、残さないように注意!ブッフェのマナーです。
次は、お休みがなかなか取れない方でも比較的気軽に行ける、近隣の国“アジア・韓国ツアー”の観光&お買い物についてです。
アジア・韓国などのツアー
香港、シンガポール、韓国などの観光ツアー。パッケージツアーのパンフレットを開くと、びっちり埋め尽くされた観光とお買い物のスケジュール。お客様からよく、「この観光ってすべて参加しないといけないですか?出来れば1日はフリータイムで行きたいのですが・・・。」などという相談を良く受けました。
そうですね。一見盛りだくさんで魅力的に見えるツアーですが、実際参加してみた方からは、「お願いもしていないのに次々にお土産屋さんに連れて行かれてちょっと疲れました。自由な時間をもっと過ごしたかったのに~。」という不満をよく頂きます。
これには、ちょっとした“カラクリ”があります。アジアのツアーの多くは、ツアー代金を下げるために、多くのお土産屋さんを観光のコースに入れてお客様に沢山の買い物をして頂き、お店が収益の一部を手数料として旅行会社に還元する、という仕組みになっています。
旅行を企画する段階で、参加されたお客さんのお買い物分の収益をある程度見込んで旅行代金を設定するため、表向き“格安のツアー”を実現することが出来るわけです。ですので、観光付きのツアーに参加して、“観光を放棄して別行動”というのは、基本的には“NG”ということになります。
少し納得がいかない!と思われる方もいらっしゃるかもしれないですが、韓国やアジア方面のご旅行の際、フリータイムを満喫されたい!という方は、少しお値段が高くても、フリータイム型のツアーを選ばれることをお勧めします。
ただ、交通機関などが不便で単独では行動しにくい、英語はほとんど通じないためタクシー等のコミュニケーションも難しい・・・といった国もありますので、訪問される国の情報をしっかり入手して、楽しく安全に旅が出来るように準備してくださいね。
自力で行ったマレーシア国境
10数年前に両親と一緒にシンガポールへ行きました。旅行会社に勤めていた冒険心旺盛な私は半日で“ジョホールバル マレーシアとの国境”まで、自力で行くという少し思い切った計画を実行しました。(通常はお客様には、安全面や利便性を考えて旅行会社の設定するオプショナルツアーをお勧めします。)
往路は地元民が利用するバス(とても安い!)で国境まで1時間ほどだったでしょうか。
もちろん日本人などどこにもいません。帰りの列車の時間(こちらがバスに比べ本数が少ない)を調べてから徒歩で観光。
記憶に残っているのは“奇妙なモスク”イスラムの信者たちが、熱心に拝んでいる姿をそっと覗き見したことぐらい。近くには気軽に利用できるような交通機関が見あたらなかったため、ふらふらっと歩いて、列車の駅に行き売店で簡単なスナックを買って食べ、帰りは満員の列車に詰め込まれてシンガポールに戻ったのを覚えています。
“念願のマレーシア”には入国しましたが、ほとんど“行っただけ”という状況に、同行した両親もかなりお疲れの様子でした。
“オプショナルツアーならばもっと効率よくマレーシアが堪能出来ただろうな!”というのがそのときの感想でした。
ただ時には“自分で企画して知らない街を旅する”というのが、かけがいのない貴重な体験になったり、素敵な出会いを生んだりすることがあります。
次回は、自分で企画する個人旅行についてお話をしたいと思います。
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