日本の行事を楽しもう【2009年 第 7 回】

【 2009年 第 7 回 】日本の行事を楽しもう週末スローライフのススメ

中村 真佐子(ナカムラ マサコ)⇒プロフィール

日本には四季折々に昔から親しまれている行事があります。

我が家では、桃の節句や端午の節句など子どもにかかわる行事、あとお彼岸やお盆などの先祖にまつわる行事は毎年続けています。

 

非日常を楽しむ

過ぎてしまいましたが、7月といえば、七夕。
5節句のうちの一つで星祭りとも呼ばれています。
笹竹に願い事を書いた短冊をつるし、飾り付けをします。
子どもの頃は学校や幼稚園で七夕祭りを楽しんだのを覚えています。

このころになると、小さい笹が店先に出るようになり、家庭でも七夕かざりを作ることができます。家族でそれぞれ願い事をシェアーしたり、手作りの飾り付けをつくるのもいいですね。

そしてこれから迎えるのは、「お盆」。
夏に先祖を祀る行事です。

お盆になると、先祖や亡くなった人たちの精霊が道を迷わずに帰ってこられるように、13日(12日のところもある)の夕刻に盆灯篭を灯し、庭先に迎え火を焚きます。14・15日と精霊は家にとどまり、16日に帰っていきます。送り火を焚き精霊を送り出します。

地方により、風習が違います。
主人の実家では、夏の野菜を飾ったり、お墓にもお盆独特な花飾りを供えます。

ふるさとがある人はお盆をふるさとで過ごし、先祖に思いをはせる機会がありますが、
遠かったり、忙しかったり、家族のスケジュールが合わなかったりしてなかなかそうゆう機会が少なくなってきている人もいるでしょう。

先祖を敬う機会は「お盆」の他に春・秋にある「お彼岸」もあります。

結婚されている方は奥さんと旦那さんそれぞれの家の「お墓参り」を1年に1度くらいは家族の年中行事をして組み入れてみてはいかがでしょう。

遠くてできない場合は、墓守をしているご実家にお便りしてはいかがでしょう。
私は、「お墓参り」をしたあとは、なぜか心晴れやかになります。
大事な習慣だと思うとともに、忙しい日常とは違った時間となるでしょう。

行事食を楽しむ

5節句や24節季など、節目節目で行事食があります。
お正月には、おせち、1月7日には七草粥というようなものです。

これから楽しむものに「十五夜」があります。
「お月見」や「中秋の名月」とも言われています。
月に見立てたお団子と魔よけの力があると言われているススキを飾ります。
家族でお団子をつくったり、夜は家の明かりを全部消して、月とともに星も眺めるのも素敵な時間ですね。

これから冬にかけてある行事食は・・・

9月・・・秋分の日(おはぎ)
10月・・・十五夜(団子)
12月・・・冬至(かぼちゃ・小豆粥)

5節句では、雛まつりの、はまぐりのお吸い物・ちらしずし・ひなあられ・菱餅
端午の節句では、ちまき・柏餅

などがあります。家族で手作りできればさらに楽しめますね。

忙しい日々のなかで、知ってはいるものの素通りしてしまいがちな日本の行事。
日本の美しい四季とともにある日本の行事は、改めて家族が健やかに過ごせることに感謝する節目のように思います。

暦を意識して、週末と重なった時は、家族の行事として楽しんでみてはいかがでしょう。

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