住宅ローンの繰上げ返済をしたいのですが?生命保険を見直す時期は?【2009年 第 4 回】

【 2009年 第 4 回 】住宅ローンの繰上げ返済をしたいのですが?生命保険を見直す時期は? 相談コラム

宮崎 洋子(ミヤザキ ヨウコ)⇒プロフィール

 

 

 

  • 相談者
    県北在住へのへのさん
  • 家族構成
    夫34歳会社員 妻(へのへのさん)31歳パート
    長男3歳 次男1歳
  • 相談内容
    住宅ローンの早期繰上げ返済をしたいと思い、貯金に励んでいます。3月で、ソーラーシステムのローンを完納し、浮いた分や私のパート代などで月13万円の貯金が目標です。
    夫の収入は不安定だし、3年後には車の買い替えも予定しています。子供が小さいうちに貯金しておきたいのですが、どう見直せばいいのかわかりません。家計と保険、住宅ローンについての見直し方をアドバイスしてください。
  • 収支表

 

 

 

 

 

 

 

生命保険加入状況

 

 

 

 

  • 回答
    まず、住宅ローンの「繰上げ返済」とは何か、確認しましょう。返済方法には、毎月の返済額は変えずにローンの期間を短くする「期間短縮型」と、ローンの期間は変えずに毎月の返済額を減らす「返済額軽減型」とがあります。
    へのへのさんの場合、どちらかと言えば、支払い総額が少ない期間短縮型をお勧めします。返済の資金は、万一の場合の備えとは別に考えるようにして下さい。繰り上げ返済のために備えを全て使ってしまっては、その後の生活に不安をきたしてしまいます。

ご主人の生命保険見直しについてですが、へのへのさんの住宅ローンは6年後に金利が上がります。ちょうど二人のお子さんの教育費負担が増える時期と重なるようです。
そう考えると5年後に更新時期を迎えるご主人の生命保険も、出来るだけ早めに内容を見直したいですね。お子さんの成長に合わせてご主人の必要保障額は減っていきます。その点に注意して、適切な保険を検討して下さい。
今後は、保険期間を通して金額が変らない全期型に加入するという方法もあります。

お子さんが加入している、学資保険の祝い金や満期保険金は大学費用の補助にあてるための貯金と考えましょう。高校までの塾費用なども含めた教育費は、毎月の収入から予算を立ててやりくりしましょう。

今後、お子さんの成長に伴い、へのへのさんの働き方も変化していくことと思われます。繰上げ返済資金や、教育資金の予備費として、へのへのさんの収入が貴重なものになりますね。ご家族で協力し合い、目標達成に向かって歩まれる事をお祈りしています。

このコラムは、熊本日日新聞(2004年4月~2005年3月)に掲載された「家計CHECK」を加筆修正したモノです。

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