【 2009年 第 14 回 】娘入学までに住宅を購入したい 相談コラム
高原 育代(タカハラ ヤスヨ)⇒プロフィール
- 相談者
くるみさん一家 - 家族構成
夫(30)会社員、ひろこさん(32)会社員、長女(3)、長男(1) - 相談内容
保険の見直しをしたいと思っているのですが、私は帝王切開で子どもを産んでいるので、新規では入れないのではないかと心配しています。よくテレビで掛け捨て商品のコマーシャルを見ますが、私のような場合でも入れるのでしょうか。また、長女が小学校に入学するまでにはマイホームを建てたいと考えています。私たちの収入と2人の子どもの教育費を考えると、どの程度の家が妥当でしょうか。アドバイスをお願いします。
- 収支表
- 回答
食費や日用品費等日々のやりくりや、ご夫婦のお小遣いも協力して抑える一方で、会社の財形も利用するなど貯蓄への基本姿勢ができています。ただ、住宅購入の時期をご長女の入学に合わせるのは少々厳しいかもしれません。焦らずによい物件をさがしながら、自己資金を少しでも多く貯蓄しましょう。仮に2000万円の物件を考えた場合、自己資金として500万円準備したとしても、退職前に完済する為には月々の返済金額は今の2倍程度となります。購入後の毎月返済額を減らすには、現在余裕がある月収支の黒字を有効活用すること。給与口座の残った金額を突然の出費用にプールされているようですが、そのままでは何となく使ってしまうことにもなりがちです。ボーナス支給額も減ってきているようですから、毎月5万円を先取り方式で住宅資金を貯めましょう。確実に貯めるためには、銀行の自動積立などを利用して口座を分ける方法が有効です。流動性のある口座ならば、不意の出費にも対応しやすいですね。保険については、くるみさんの場合でも、出産後の健康状態に問題がなければ条件付きで新たに医療保険に加入することも可能です。現在は夫婦特約のようですが、単体での医療保険を確保しておく方がよいでしょう。住宅や教育資金の準備に力を入れたいこの時期。ご夫婦で加入された契約年月の新しい個人年金保険は、利回りを考えると有利とはいえないかもしれません。内容を再度確認して、場合によっては解約も見当しましょう。また、ご主人の死亡保障についても、まだお子さんが小さいので、割安な定期保険も組み合わせて効率的に確保し、住宅購入時には再度見直すのがよいと思います。このコラムは、熊本日日新聞(2004年4月~2005年3月)に掲載された「家計CHECK」を加筆修正したものです。
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