【 2010年 第 12 回 】スーパーマーケットでのお買い物 フランス気分
横川 由里(ヨコカワ ユリ)⇒プロフィール
マルシェでお買い物
フランスでは週末になると、マルシェに行ってお買い物。地域によってマルシェが立つ曜日は違うけど、常設でない市場は午前中いっぱいで終わってしまいます。基本的に、日曜日はお店が開いていないため、マルシェに行かないとなにも買うことができません。
ただ、“エピスリー”というアラビア系の人たちが“よろずやさん”を営んでいますから、まったくお買い物ができないわけではありませんが、かなり割高なお値段で買うことに。
中国人街も日曜日に開いています。
普段のお買い物はスーパーマーケット
“マルシェ”で優雅に買い物というイメージがありますが、普段のお買い物はスーパーマーケットで行います。イトーヨーカ堂とかサミットなどと同じだと考えてください。
お肉は白いトレーに入ってますし、パッと見は変わりません。
しかし、初めてフランスに住む日本人はお肉にも戸惑うことに!
そう、薄切り肉がないのです。牛肉だって、豚肉だって、みんなかたまりか骨つきです。鶏肉も全部骨付き。もも肉、いわゆる足だけですが、もちろん骨が付いていて自分で外すのは困難。胸肉にいたっては、手羽とささみ付き!鶏肉を4分割しているというイメージでしょうか。
おかげで丸ごとの鶏肉も上手に解体できるようになりました。
野菜売り場では好きな野菜を好きな量だけ、自分で測ります。一袋ではないし、少ないからといって割り高でもなく、とても便利なシステムですね。
分業が進みスムーズにいかないことも
ところが、日本人にとってものすごく“イライラ”することがあるのです。それはレジにいるときに起こります。
通常、レジの人は椅子に座っています。椅子といってもカウンターにある高い椅子をイメージしてください。態度もあまりよくなく、「いらっしゃいませ(Bonjour:ボンジュール)」なんて言葉もありません。
では、値段がわからない商品を持っていたしましょう。レジの人は値段がわからないと、おもむろに近くにある鐘を持ちあげ、音を鳴らします。
“チーン、チーン、チーン”そのまま係の人が来るまで、なにもせず座っているのです。5分でも、10分でも。。
フランスでは分業が進んでいる(?)ため、レジの人はレジ打ち仕事だけを行うのであり、値段をつける人の仕事は行いません。
せっかちな私は、店内を走り同じ商品を持ってきてレジに通してもらうのでした。
このように分業が進んでいるフランスでは、担当者がいないと物事やビジネスなど、スムーズにことが運びません。「私の仕事ではない」と言われてしまうのです!!
いいとこもあれば住みにくいとこともある、そういったところも外国の魅力のひとつでしょう。
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