[忘年会]忘年会のイベント ~大きな忘年会と小さな忘年会~【2005年 第3回】

【2005年  第3回 】[忘年会]忘年会のイベント
~大きな忘年会と小さな忘年会~

大山 潤 (オオヤマ ジュン

 

 

 

 

 

 

東北地方には、美味しいお酒、美味しい食べ物、雪景色、そして温泉と、忘年会にピッタリのすばらしい環境がズラリ。
各地域の温泉宿・繁華街の飲食店などでも、様々な忘年会プランが企画されます。川下りの屋形船を貸し切った忘年会プランというのも、風情があって楽しめそうです。

最近の忘年会

数年前なら会社の一大イベントである忘年会は、貸し切りバスで温泉旅館に直行→大宴会場で大騒ぎ→温泉で雪見酒→朝まで飲んだり語り合ったり→翌日二日酔いに苦しみながらチェックアウト、といった光景も多くみられたのではないでしょうか。
しかし最近は、少々様変わりしているようです。
会社主催で行われる忘年会は、徐々に開催数減少、規模縮小といった傾向をたどっています。
以前は全社あるいは支社規模で、温泉宿泊型の忘年会を企画されていた企業の方から、「最近は部門単位、グループ単位で居酒屋かな」といった話を耳にしました。
バブル崩壊後の「失われた10年」といわれる平成不況が、その大きな要因の一つとしてあげられます。

「日本銀行地域経済報告(2005年10月)」によると、東北地方の景気状況は、7月判断「一部に明るい動きがみられるものの、依然横ばい圏内を脱しきれていない」→10月判断「地域、業種、企業間の格差を伴いつつも、緩やかに持ち直しつつある」と判断が引き上げられています。
大都市圏の景気回復の流れに遅れをとっていますが、東北の景気も改善の兆しが見え始めたようです。

変化する忘年会

では、景気回復により以前のような忘年会の風景が増えるのか、というとそうでもなさそうです。
忘年会の様変わりには、上述した不景気による経済的影響も然る事ながら、会社(組織)と
社員(個人)の関係が変化してきた影響も大きいようです。
会社側もそこに所属する社員側も、より個人というものを尊重する傾向が強くなってきています。
会社の一大イベントの一つであった忘年会も、その位置付を変化せざるをえなかったのでしょうか。

ところで、この時期おすすめのイベントといえば、今年で開催20回を迎える「SENDAI光のページェント」です。
実行委員会HPによれば、市民ボランティアが運営するイベントとしては、東北最大規模のページェントで、また行きたい仙台のイベント1位にもなった冬の風物詩だとのこと。
開催期間は12/12~12/31。忘年会の行き帰りの際、あるいは一次会と二次会の間に会場を移動する際に、少しだけ足を止めて、「光のページェント」の中で幻想的な雰囲気を味わいながら、今年一年を振り返って見てはどうでしょう。
今年の忘年会が、より印象深いものとなるかもしれません。

【2005年12月21日00時00分】

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