【2013年 第11回 ヤマカゲからのラジオこぼれ話 その11】
ヤマカゲからのラジオこぼれ話
キムラ ミキ
セミナーの仕事で、親しみをもってもらうために地元言葉でお話しすることも多いワタシ。
しかし、スマートに地元言葉と標準言葉を使い分けができるようにすることも、大切なスキルかなと思うようになりました。
私は、ラジオパーソナリティとしてラジオでお話をさせて頂いておりますが、一緒に番組を担当しているもうひとりのパーソナリティは元アナウンサー。
しかも、現役のフリーライターさんでもあるので、言葉の選び方や発音、そして話し方はとても勉強になります。
日頃のセミナーの中でも、難しい内容でも、とっつきやすいようにと地元言葉を少し多めに使って、お話することが多いワタシ。
高校卒業後、東京にある大学へ進学して十数年、関東に住んでいました。
上京して間もなくの頃は、確かに、イントネーションの違いに苦心したことがありましたが、
就職するころには、例え実家の鳥取に盆正月に帰省した後も、特段、違和感なく標準的なイントネーションや標準語を
使えていたように思います。
実際に、地方出身なの?ナマリないね!と言われたこともありましたし…。
しかし、4年前ほどに活動拠点を米子に移し、本能が目を覚ましたのでしょうか(笑)、
このところ、県外に出張しても、ごく自然に地元言葉でしゃべっています…。
確かに、地元言葉で分かりやすく、そしてとっつきやすく、お話できる術は、今後も大切にしておきたいとは思うものの、
あえて地元言葉でお話しなくても良いものについては、標準的な言葉でお話しすることを意識しても良いかもしれないなと
ラジオのお仕事を通じて感じるようになりました。
標準語は、さほど意識しなくとも語尾だけに気を付ければなんとかなるのですが、おそらく強敵は、イントネーション!!
例えば、椅子(いす)。標準的な、イントネーションは、「す」の方にあるのですが、ワタシの地元イントネーションは、おそらく、「い」の方にあります。
その他にも、野菜(やさい)なら、標準的な、イントネーションは、「さい」の方にあるのですが、
ワタシの地元イントネーションは、「や」の方にあります。その他にも、違いを認識している言葉はたくさんありますが、
きっと、知らずに地元イントネーションを標準と信じているものも少なくないはず。
地元言葉やイントネーションを使って、温かみを持たせて、面白おかしくお話を展開し、その必要のないところでは、「ザ・日本語」で引き締めるためには、
その違いを知らなければ、使い分けはできません。
アナウンサーさんのデスクを見ると傍らにおいてあるアクセント辞典。
さらなる、スキルアップのためにワタシのデスクにも一冊置いてみてもいいかなと、考えているところです。
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