【2005年 第3回】[確定申告]確定申告のポイント~こんな人は確定申告! ~
佐藤 名ゝ美(サトウ ナナミ)⇒ プロフィール
毎年、年明けからぼちぼち聞き始めるのが、「確定申告はお早めに!」というメッセージ。
我が国の所得税は、所得があった人が、自分で申告&納税をするのが基本です。
前回まで2回に分けて、年末調整のお話をしましたが、サラリーマンの年末調整は、言うな
れば例外的な方法なんですね。(絶対数としては圧倒的に多いですが・・・)
確定申告
さて、確定申告は厳密に言うと、「しなければならない人」と「した方がお得な人」に分かれます。
まずは、その要件から見ていきましょう。
確定申告をしなければならない人
1. 事業所得や不動産所得などがある人の場合
(合計所得額-所得控除)×税率-(配当控除+定率減税額)>0 である人
2. 給与所得がある人の場合
①年収が2000万円を超える人
②給与を1カ所から受けていて、給与所得・退職所得以外の所得の合計額が20万円を越える人
③給与を2カ所以上から受けていて、年末調整されなかった給与の収入金額と、給与所得・退職所得以外の所得との合計額が20万円を越える人
3. 公的年金等に係る雑所得がある人の場合
合計所得額-所得控除)×税率-(配当控除+定率減税額)>0 である人
4. 退職所得がある人の場合
退弘済職金の支払いを受けるときに、「退職所得の受給に関する申告書」を提出しなかったため、20%の税率で源泉徴収された人のうち、その源泉徴収税額が正規の税額よりも少ない人
確定申告をした方がお得な人
1. 年度途中で退職した後就職せず、年末調整を受けなかった人
2. 災害や盗難、横領によって、住宅や家財などに損害を受けた人
3. 医療費が所得の5%を超えた人
4. 国や地方公共団体、社会福祉法人、認定NPO法人など特定の団体に寄付をした人
あるいは政治献金を行った人
5. 一定の要件に当てはまる家屋を新築、購入または増改築し、そこに居住を開始した人
6. 所得が、公的年金等に係る雑所得のみの人
いかがですか?確定申告をしなければならない方はもちろんですが、「もしかして私、確定申告した方がお得?」と思われた方は、迷わず確定申告にチャレンジ!!
おやおや?「でも、どうしたらいいかわからない・・・」って声が聞こえてきそうですね。
でも、諦めるのはまだ早い!そんな方のために、確定申告について親切丁寧に相談に乗ってくれる窓口があります。
次回は、確定申告の相談窓口についてお話ししたいと思います。
監修者:吉田 一仁
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