データから見る地域の特徴 新築はマンションよりも戸建て?【2006年 第1回】

【2006年 第1回】データから見る地域の特徴 新築はマンションよりも戸建て? 住宅

上津原 章(ウエツハラ アキラ)⇒ プロフィール

マイホームが一生のうちで一番高い買い物であることは、私たちが住んでいる中国・四国地方でも同じです。
それでは、中国・四国地方のマイホーム事情を見てみましょう。

1)高い一戸建て比率

中国・四国地方の一戸建ての割合は、広島県を除いて全体の70%を占めています。
事実、中国・四国地方のほとんどの地域で3000万円あれば一戸建てを手に入れることができます。
お金をかけるのであれば、一戸建てで気兼ねせずにゆったりと過ごしたいのが本音かもしれませんね。

2)都心回帰を希望される方

ただ広島市についていえば、都市機能が充実しているため、「広さよりも便利さを優先したい」という方が少なくありません。
よって、広島市内では一戸建てよりもマンションの割合が高くなっています。
マンションでも、郊外は子育て中の家族向け、中心地では独身者や子供から手が離れた年配の家族向けといったように、販売業者も売り方を変えています。

3)一戸建てがほしい方

広島市以外でも新築マイホームについては、都市の中心部はマンション、郊外では一戸建てが主流になっています。
例えば山口県の場合、国道バイパスのそばに新しい団地がどんどん開発されています。
地方都市の中心商店街の魅力が低くなっているため、住まいを選ぶ際、普段は車を使うことを前提として、郊外の一戸建てが選ばれているといえます。

最後に今までの具体例を踏まえ、住まい選びの視点についてお話します。
住まい選びの際には、頭金や住宅ローンといった家計のことが気にかかり、購入価格に頭が行きがちです。
「一戸建てに手が届かないからマンションで」といった考え方ではなく、「どんな暮らし方をしたいのか」でマイホームを選びたいですね。
マイホームは人生を豊かにするための道具です。
その道具を使って、仲間を呼びたいのか、ゆったりと暮らしたいのか、都会のにぎやかさを楽しみたいのか、豊かな自然と触れ合いたいのか、といった暮らし方を家族の皆さんで考えてみませんか。

【06年2月9日】

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