【2006年 第5回】[結婚]日本で初めて新婚旅行をした人は
森 恵子(モリ ケイコ)⇒ プロフィール
九州は、「新婚旅行」と深い縁のある場所です。
宮崎は70年代の人気スポットでした。
1960年に昭和天皇の五女・島津貴子さん夫妻が新婚旅行で訪れたことがきっかけとなり、その後、川端康成が宮崎市内の大淀河畔に滞在して書いた小説「たまゆら」がNHKの朝ドラになって人気が高まり、海外旅行が当たり前になるまでの間、人気No.1の地位は不動でした。
「フェニックス・ハネムーン」という甘~い!曲があるのですが、皆さん、ご存知でしょうか?
(ちなみ私は歌えます)
日本の新婚旅行の始まり
時代は遡り、慶応2年、坂本竜馬は京都の寺田屋に潜伏していたところを襲われました。
九死に一生を得た竜馬は、西郷隆盛らのすすめで、妻お龍とともに、薩摩の地に入ります。
傷を癒すため、塩浸温泉(鹿児島県姶良郡牧園町)というところにしばらく滞在しました。
霧島にも登ったと言われています。
そして、これが日本の新婚旅行の始まりだそうです。
同地には、「日本の新婚旅行発祥の地」と書かれた竜馬とお龍の銅像が建っています。
いずれも、仕事でない旅をすることが贅沢だった時代、新婚旅行は愛する二人の一大イベントだったことでしょう。
(坂本竜馬は、この薩摩旅行の1年半後に京都近江屋で暗殺されて33年の生涯を閉じることとなりますから、文字通り思い出の旅となりました)
新婚旅行にどれくらいお金をかける?
今、旅行そのものはそんなに特別なことではなくなりました。
それでも、新婚旅行は一生に何度もないことですから、今も昔も特別ですよね。
だからこそ、二人が行きたいところなら、場所はどこでも良いのではないでしょうか?
また、お金をどれくらいかけるか、それもやっぱり二人で決められるべきことでしょう。
もし、お金を使い過ぎてしまったとしても、そこから必死で頑張れば良いじゃありませんか。愛する二人なのですから。
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