プチ株投資をはじめてみては?【2006年 第1回】

【2006年 第1回】プチ株投資をはじめてみては?   ボーナス

和田 雅彦(ワダ マサヒコ) ⇒ プロフィール

もうすぐ世間では「ボーナス」の時期ですね。独立開業し、フリーランスとなった私からすると、少しうらやましい時期ということになります。

さて、「ボーナス」をどう活用するかですが、この機会にプチ株式投資にチャレンジしてみてはいかがでしょう。

ただ、個人が株式投資をすることに違和感がなくなってきているとはいえ、まだまだ「怖い」「損をする」というイメージをもたれている方も多いのではないでしょうか。

株式で得られる利益

株式を短期で売り買いするような値上がり益を求めるのではなく、長期的に保有し、配当や優待をゲットするというスタンスで考えるなら、株式投資はそれなりに堅実で、賢い投資をすることが可能であるといえます。

株式で得られる利益には、「値上がり益」「配当金」「株主優待」があります。
株は売らなければ、値上がり益は享受できませんが、今回は長期保有を基本スタンスとするので、利益は「配当金」と「株主優待」からゲットすると考えましょう。

配当金

配当金は預貯金で言う「利息」に相当するもので、企業の収益の一部を株主に還元する制度です。
企業によっては、配当利回りが1%を超えるケースも少なくありません。
例えば、関西を代表する企業の1つである関西電力は1株当たり50円の配当があります。
最近の株価が2600円ほどですから、配当利回りは約1.9%です。
ちなみに大阪ガスも最近の株価が440円ほどで、1株当たりの配当が6円あり、配当利回りは約1.36%と共に預貯金の利率を大幅に超えるパフォーマンスがあります。

ただし、この「利回り」は配当が同じなら、株価が上がれば利回りは下がり、株価が下がれば利回りが上がる仕組みになっています。
会社の業績が悪化し、株価が下がった結果、利回りが良くなることもあるのです。
単に利回りが良いから「良い企業」とは一概に言えないことを頭に入れておきましょう。

株主優待

もう一つの利益である「株主優待」。
この「株主優待」こそ、ボーナスの余裕資金(10万から50万程度)で狙ってみたい利益です。
株主優待とは、株主に対し自社商品や割引券、商品券をプレゼントするもので、10万から20万程度の投資で数千円程度の優待が受けられることがあります。

関西でおなじみの企業で、商品もなじみがあり、10万から20万程度で購入でき、配当も良い銘柄をあげると、例えば「ハウス食品」があります。
大阪府東大阪市に本社があるハウス食品は現在株価が1800円ほどで、100株から購入できます。
ですから約18万円で購入可能ということになります。
配当は22円と配当利回り約1.2%、そして100株以上の保有で1000円相当の自社商品がもらえます。

今、ご紹介した企業はほんの一例にすぎません。
魅力ある配当、優待を行っている企業は他にもたくさん有りますので、皆さんもご自身で是非お気に入りの株を探してみてください。
いろいろ調べるのも楽しいものです。

株式のリスク等

最後に、当然のことですが、紹介した企業を含め株価は値上がり値下がりをするものです。
配当、優待を上回る損失の可能性もあります。
このリスクについて、しっかり認識、納得してからチャレンジしてください。

あと、配当や優待の権利は、「権利が確定する時期」(権利確定日)というものがあって、その時期に株を保有していることが必要となります。
優待株といわれる株式は、この時期の前に株価が高くなり、その後下がるという特性をもっている場合が多いので、株価のチェックもお忘れなく!
これらの情報はインターネット(ヤフーファイナンス等)でも簡単に入手できますし、マネー誌等でも特集が組まれたりしていますので、是非ご参考にしてください。

【2006年05月02日】
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