【2006年 第3回】賃貸価格 住むなら名古屋だな~も! 住宅
大沼 恵美子 (オオヌマ エミコ)⇒ プロフィール
住宅の建設ラッシュに沸く日本ですが、2003年10月1日現在、日本の住宅総数は5387万戸、それに対して総世帯数は4722万戸と、実は住宅数が世帯数を14.1%も上回る住宅過剰の状況にあります。
そして住宅5387万戸の51.4%(2767万戸)が3大都市圏に集中しており、地方の過疎化現象が進んでいる実態が浮かび上がっています。
3大都市圏に集中している住宅ですが、2003年の持ち家と借家の関係を見ると、東京都、神奈川県、愛知県の借家率は50%、41%、39%と他県よりかなり高くなっています。
当然持ち家に対する貸家の着工率は高く、東京都は3.37倍、神奈川県1.39倍、愛知県1.3倍でした。
大都市圏の住宅ブームのけん引役は貸家だったようです。
東京都、兵庫県、愛知県の借家の内訳
経済活動の中心で人口が集中している東京都、兵庫県、愛知県の借家の内訳は、
で、愛知県は公営借家の割合が東京都の約2倍と、公営借家が充実しています。
また、1畳当たりの家賃・間代(管理費・共益費含む)も
(東京都を100として比較)
と、愛知県が一番安いのです。愛知県の借家の46%がある名古屋市は更にすごい!
愛知県の公営借家のなんと57%、公団・公社の48%、給与住宅の41%が名古屋市に建てられています。
住むなら名古屋だな~も!
[参考資料:総務省「住宅・土地統計調査」2003年調査報告]
【2006年2月21日】
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