北海道の会費制は「思いやり」から…【2006年 第1回】

【2006年 第1回】結婚北海道の会費制は「思いやり」から… 結婚

瀬戸家(旧姓千葉) みのり ⇒プロフィール

新郎新婦が心がけたことベスト3とは

人生の一大転機、結婚。恋人から夫婦へ、一人の人生から二人の未来へ…。
この大きなターニングポイントを迎えるにあたって、挙式や披露宴はまさに門出を祝うメインイベント。
それだけに思わず力が入るカップルも多いかと思いますが、結婚情報誌『ゼクシィ』(リクルート発行)の「結婚トレンド調査2005」によると、
挙式・披露宴・披露パーティの際に新郎新婦が心がけたことベスト3は…。

1位 アットホームなムードになること
2位 自分らしさを表現できること
3位 列席者を退屈させないこと

「大切な人やお世話になった人たちに、リラックスしたムードで楽しんでもらいたい」そんな気持ちが現れていて、なんだか微笑ましい気持ちになります。
招待客の人数を見てみると、全国平均約75人に対して北海道・東北エリアは約90~119人とかなり多め。
他で100名を越すエリアがないところを見ると、北になればなるほど「みんなでワイワイ楽しむ」という傾向がより強いと言えるのかもしれません。

北海道はゲストから一律の会費を貰う「会費制」が主流

披露宴・披露パーティのスタイルが、北海道と東北ではかなり違うことをご存知ですか?
東北エリアでは、お客様を招待する「ご祝儀制」が一般的なのに対して、北海道はゲストから一律の会費を貰う「会費制」が主流です。
なんでもその起源は、北海道開拓の歴史に深く関わっているそうです。
本州から移住してきた開拓民の生活は厳しく、新郎新婦はもとよりその家族も結婚式を挙げられるだけの十分な費用がない、
でもせっかくのお祝いごとだから、どうにか祝ってあげたい…。
そこで、みんなで少しずつお金を持ち寄って新郎新婦を祝福してあげたのが、そもそもの始まりだったようです。
周囲の思いやりから生まれたなんて、二人の門出に相応しいストーリーですね。
最近では、本州でも会費制披露宴をするカップルが増えてきているようです。
「自分らしさ」「自由なスタイル」を望む昨今のトレンドからすると、合理的な会費制が全国に定着するのは、そう遠いことではないかもしれませんね。

【2006年5月16日】

  • コメント: 0

関連記事

  1. 確定申告のポイント ~年金暮らしの場合~【2005年 第2回】

  2. 仕事着は「お金をかけるところ」「お金をかけないところ」で【2006年 第2回】

  3. 自分の子どもに障がいがあると分かった時に親がするべきこと【2013年 第1回】

  4. 女性の働き方と社会保険・税金~103万円の壁・130万円の壁【2011年 第12回】

  5. フリーキャッシュフロー【2014年 第6回】

  6. 自分磨き~幅を広げて奥を深める【2006年 第4回】

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。