【2005年 第1回】年末調整のポイント ~年末調整って何ですか?(IT長者になって年収が急増した場合) 年末調整
赤坂 慎二 (アカサカ シンジ)⇒ プロフィール
ほとんどのサラリーマンの方々は、毎月、給料から所得税を差し引かれて、年末になるときちんと計算した所得税と精算することにになっています。
年末調整
この年末の精算のことを年末調整と言います。
つまり、毎月の給料からは、その月の給料と扶養家族の数等によって概算の所得税を会社が天引きします。
そして、年末になると年間の給料の総額や扶養家族の数、支払った社会保険料・生命保険料・損害保険料が確定しますので「きちんとした税額」が計算されることになります。
(医療費控除、雑損控除、寄付金控除、1年目の住宅ローン控除は年末調整では適用できませんので注意してください。)
そして、この「きちんとした税額」が天引きされた概算の税額より少なければ、最後の給料のときに、その少ない分を還付してもらい、多ければ、その多い分は最後の給料から天引きされることになります。
確定申告
この年末調整ですが、すべてのサラリーマンについて適用があるのでしょうか?
答えはNOです。
①給料が2000万円を超える人
②給料を2ヵ所以上からもらっている人で一定の人
等については年末調整を適用することはできませんので確定申告(自分で税金を計算して申告書を作成、提出をしなくてはなりません)をする必要があります。
ところで、最近のITブームでIT企業の役員、社員の中には、年の途中で給料が大幅アップなんてこともよくある話です。
次回は、そんなIT長者となったAさんの例をご紹介します!
【2005年11月30日00時00分】
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