いくらかかるの!?葬儀にかかるお金の話【2006年 第2回】

【2006年 第2回】いくらかかるの!?葬儀にかかるお金の話  相続

内海 常雄 

今年6月、私の母方の祖母が天寿をまっとうしました。享年90才でした。
そこで今回は、『実際の葬儀に関してどれくらいの実費負担があるのか?』を私のケースでお話いたします。

「えっ、お葬式ってこんなにお金がかかるの?」と、いざという時に慌てないためにも、参考にしていただけたらと思います。

地域ごとの葬儀の特徴

そもそも、葬儀というものはそんなに頻繁にあるわけでもなく、ましてや自分の親族の場合ですと、なかなかその段取りなどが分からず戸惑うと思います。
そこで、たいていの方は葬儀屋さんにお願いするのではないでしょうか?
私も今回は某大手葬儀会社(冠婚葬祭全般を取り扱ってます)にお願いしました。

『餅は餅屋』という格言通り、葬儀のプロ(?)である葬儀会社にすべてをお任せしましたので、何もかも至れり尽くせりで、葬儀の進行をスムーズに運ぶことができました。
ただし、「葬儀」を代行してもらっているわけですので、当然それ相応の費用はかかります。

では具体的に、費用として「どのようなものに、どれくらい」かかるのかご紹介します。

葬儀費用

まず、葬儀費用としていくらかかったかといいますと、総額で1,034,267円です。
その内訳としましては、
①(正味の)葬儀費用 ・・・ 369,000円
②料理・飲み物代  ・・・ 83,206円
③オプション料   ・・・ 572,061円
④立替金・預り金  ・・・ 10,000円
となります。そこで、一つ一つ詳細について見てみましょう。

①(正味の)葬儀費用
この費用は「葬儀費用の基本料金」です。祭壇、遺影、棺、花、位牌などの葬儀を行うにあたって必ず必要となるものから、アルバム、司会進行、記録帳など葬儀に付随するものなど、いわゆる「告別式当日にかかる費用」です。

これは一般参考価格として本来ならば480,000円かかるところが、会員割引、特別割引、その他の調整があり、結果として、369,000円になりました。
葬儀内容は個々人の要望に
応じて、「いるもの、いらないもの」を選択することができますので、予算に応じて、金額を抑えることもできます。

②料理・飲み物代
この費用も予算に応じて内容を選べますが、(正味の)葬儀費用と違うところは、「人数によって値段が変わる」という点です。そういう意味では、この費用は「変動費」であるといえます。ですので、人数が多いとき、お酒をよく飲む場合は高くなります。

③オプション料
この費用は「葬儀費用の追加料金」で、主に葬儀に使う備品類の費用です。私のケースでは572,061円とこの費用が一番多くなっています。その中でも一番高いのが、「供花セット」の171,000円でした。
あと、通夜、告別式とも葬儀会社の会館を使わせてもらいましたので、「会館管理費」として70,000円かかっています。

④立替金・預り金
この費用は火葬料金として、葬儀会社が立替した分を支払時に精算します。

葬儀費用の平均額

参考に、全国および信越+北陸地方の「葬儀費用の平均額」は下記の通りです。

・葬儀費用の合計
全国…2,366,000円、信越+北陸地方…2,034,000円
・葬儀一式の費用
全国…1,504,000円、信越+北陸地方…1,434,000円
・寺院の費用
全国…486,000円、信越+北陸地方…389,000円
・飲食接待費用
全国…386,000円、信越+北陸地方…396,000円
※(財)日本消費者協会 第7回「葬儀についてのアンケート調査」平成15年9月より

私のケースでの葬儀費用は総額で100万円を超えたわけですが、上記の表を見ると、全国平均も信越+北陸地方の平均もそれを上回っています。
ちなみに今回の私のケースでは、親戚縁者だけの小規模な葬儀であったため、平均よりも少なかったのだと思います。

いずれにしても、これはあくまで「葬儀」そのものにかかる費用です。
身内が亡くなると葬儀費用以外にも、相続手続きの際にさらに様々な費用がかかることがあります。

いざという時に慌てないためにも、事前になんらかの備えをしておくというのも大切なのではないでしょうか。

【2006年08月15日00時00分】

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