【感想 問題39 居住者である個人が国内の証券会社を通じて行う米国株式取引】2018年第1回 CFP試験(金融)
樗木 裕伸(オオテキ ヒロノブ)
今日は、前回(2018年第1回)の問題39の感想です。
このコラムは、株式会社優益FPオフィスのFacebookページで掲載されたコメントを転記しています。
2018年第2回 金融資産運用設計のCFP試験対策講座の講師を担当する 樗木裕伸(おおてきひろのぶ)です。
いよいよ今週末に、平成29年度第1回を対象とする過去問対策講座を行います。
お申し込みされる場合は、webページからお願いします。
今日は、前回(2018年第1回)の問題39の感想です。
問題39は、居住者である個人が、国内の証券会社を通じて行う米国株式取引に関して出題されました。
2級では、外国取引、国内店頭取引、国内委託取引を学習したと思います。
それぞれの内容、特徴を押さえていれば、選択肢3は、判断できたと思います。
また、選択肢4は、外国税額控除の考え方を理解していれば、問題なかったでしょう。
選択肢1と2は、知っているかどうかですので、実質2択の問題になった方が多かったのではないでしょうか。
正答肢だった2は、ADR(米国預託証券)に関する記述でした。
日本から直接アクセスできない市場に投資する手段として投資信託のファンド・オブ・ファンズがありますが、個別の企業への投資は、前述の外国取引等に限られていました。
ADR(米国預託証券)は、米国の銀行が、新興国など海外企業の株式を取得し、それを裏付けてとして発行した預託証券を米国の証券取引所に上場させ、それを取引する仕組みです。結果として実際に株式を取得したのと同じ経済効果が得られます。海外企業への投資の新しい手段として、押さえておきたい知識です。
次回に向けて学習されている方は、ADRについて、周辺知識も含めて準備しておきましょう。
FP関連講座のご案内にて、講座をご紹介しています。
よろしければ、是非!
以上、次回に続く!
※このコラムは、2018年9月1日を基準に執筆されています。
2018© 株式会社優益FPオフィス
この記事へのコメントはありません。