【感想 その3 問2(問題5~8) 収益還元法(DCF法)】2018年第1回 CFP試験(不動産)
佐藤 益弘(サトウ ヨシヒロ)⇒ プロフィール
今回は、問2(問題5~8)についての感想になります。
このコラムは、株式会社優益FPオフィスのFacebookページで掲載されたコメントを転記しています。
2018年第2回 不動産運用設計のCFP試験対策講座の講師を担当する 優益FPオフィスの佐藤益弘(よしひろ)です。
今回は、問2(問題5~8)についての感想になります。
この問題群は、定番の「収益還元法(DCF法)」がテーマでした。
21世紀に入ってからの不動産に関する国際会計基準の変更もあり、不動産業界でも金融的な発想が求められ、FP実務≒コンサルティングをしていく上で「収益還元法(DCF法)」=時間単価的な発想・技能は必須の領域になっています。
ですから、CFP試験では必ず出題されるテーマです。
ただ、前回の収支計算同様、「収益還元法(DCF法)」もAFP試験対策では用語の意味の確認程度の理解で正解できてしまうため、理解がさほど深まらなくても資格取得できてしまいます。
私もそうでしたが、逆の言い方をすると、本CFP試験やFP実務でとても苦労することになります。
問題5は「純収益の現在価値(計算)」、問題6は「収益法による不動産価格(計算)」、問題7は「貸しビルの事業計画」、問題8は「DCF法」を問う定番の問題でした。
試験対策的には計算問題が入ってきますが、知識問題はAFPレベルか少し発展させた問題が多いです。
例えば、AFPでは文章で聞かれたDCF法の仕組みが、問題8のように計算式として出題されました。聞いている内容は非常にシンプルで基本的な知識なのですが、この問題を間違えるということは、本質的な理解がなされていないということがわかってしまう良問です。
設問を読めば、時間が掛かると思いますが、問題5、6の計算問題は解答を導けるはずですが、問題8が理解できていれば、時間を掛けずにスムーズに解答できたでしょう。問題もは、貸しビルの特徴がイメージできれば、試験対策的には消去法で導ける問題でした。
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よろしければ、是非!
以上、次回に続く!
※このコラムは、2018年9月1日を基準に執筆されています。
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