教育費【2011年 第3回】

【2011年 第3回】教育費 家計管理(子育て世代)

中村 真佐子⇒ プロフィール

今回は、教育費について見ていきます。

 

 

 

 

 

教育費は学校のお金だけじゃない

教育費といえば学費と考えがちですが、それだけではありません。
子どもの教育にかかるお金は、学校に支払う学費以外にも塾や習い事代も入ります。
学校に支払うお金は、大学卒業の22歳までおおよそ予算が組めます。

習い事や塾は子どもが小さいうちは親の価値観で差が出てきます。
大学進学を控えると子どもの進路希望先によって差が出てきます。
高校受験控えた中学3年生のあたりから、「塾」にかかるお金が家計を逼迫させ、お母さんのパート代が、塾代に消えてしまうという家庭は少なくありません。
中学進学時、や高校進学時は制服や学校指定品を購入しなければならず、結構まとまったお金が必要となってきます。

このようなことから教育費は、学費以外の費用も考慮しなければなりません。
家計管理をする上でも重要な位置を占めています。

月々の収入から捻出するものと貯蓄するものに分けて考える

高校まで公立に通うなら、それまでにかかるお金は高額ではありませんから、月々の収入で賄えるでしょう。
この学校に納めるお金が少ない時期に、後々まとまって必要になるお金を貯める絶好の時期となります。

まとまったお金は必要となってくるのは高校が私立になった場合は、高校入学時~大学4年間にかけての7年間。
公立高校に通っていても大学受験を始めるころからお金のかかり方が変わってきます。
また兄弟がこの時期に重なるケースが多いのも、お金のかかる要因です。
この時期は貯蓄と月々の収入両輪で対応することになるでしょう。

お金がまとまって必要となる時期の子どもの年齢は、私立高校入学時で15歳。大学入学時で18歳。
生まれてから、コツコツと貯蓄をすればまとまったお金を作ることができます。まとまったお金を運用して増やすこともできます。

塾などで予想外にかかるお金への対応にはお母さんは働きに出て、収入を増やすことで賄う家庭が多いです。コツコツと貯めたお金に余裕があるときは、そのお金を回すことができます。
小さいころの習い事代も月々の収入に賄えますね。しかし、この時期習い事を多くしてしまうと、せっかくに貯め時に貯蓄へ資金がまわらなくなってしまいます。注意しましょう。

親の希望通りにいかないこともある

ライフプランを立てる際に、教育費に関しては子どもの進路がポイントになります。中学校までは公立、高校と大学は私立。
大学まで国公立といった具合です。
進路先に基づいてマネープランを立てますが、現実にその通りに進んでいくかは「確実」ではありません。

このようなことを覚悟しておくのも教育費を考える際には必要なことです。
特に「公立」から「私立」に進路変更の場合は、予算オーバーとなり、どこからかお金を捻出してこなければなりません。どのような進路となっても賄えるように準備するのが望ましいですが、なかなか難しいでしょう。

捻出できない場合は、「お金を借りる」ことになります。
奨学金や教育ローンです。

親と子どもがなんでも話せる環境を作ろう

子どもの進路先でかかるお金も大きく変わる教育費。
進路を決める際には、親と子どものコミュニケーションがとても大事になってきます。
小さいころの子どもはお母さんとお話するのが大好きです。忙しい時はじゃけんに扱うこともしばしばあるでしょう。

思春期になると自分の思いを親に伝えることが少なくなってきます。
小さいころからなんでも話せる環境が確立しているといいですね。
高校生くらいになると、家計の状況なども話せるでしょう。

教育費が掛るピークは、住宅ローンも抱えている家庭が少なくありません。
人生の中で一番支出が多くなる時期です。
子どもが生まれたら、誰もが通る道。
行き当たりばったりではなく、計画的に準備をしましょう。

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