Let’s Enjoy “旅”  『賢く楽しく“旅”しましょう。』【2011年 第1回】

【2011年 第1回 Let’s Enjoy “旅”  『賢く楽しく“旅”しましょう。』】楽々旅々

合田 菜実子プロフィール

 

あけましておめでとうございます。この“楽々旅々”もついに3年目。今年も続けさせて頂くことになりました。

旅にまつわる楽しいエピソードや、お勧めスポット、経済的にも精神的にも楽しめる“旅”のノウハウをお伝えし ていきたいと思います。   

毎日寒いですね~。こんな時期は“温泉”にゆっくり入って、美味しいものを食べて・・・。 福岡で暮らし始めて3年目、九州内あちらこちら旅をしましたが、どこにいっても出会えるのが“温泉”。 ほんと、幸せなことです。 今日は、九州の代表的な温泉をご紹介いたします

 

 

 

この秋から冬にかけて、2つの“地獄”に行ってきました。

“地獄”といっても恐ろしい地獄ではなく、気持ちの良い“地獄”です。

1つ目が、長崎の“雲仙地獄”、そして2つ目が、大分の“別府地獄”。いずれも、地表から沸き立つモクモクとした湯気と硫黄のにおいに包まれた幻想的な雰囲気、なんだか現実世界と違うところに来たのではないか?と錯覚してしまうような不思議な気分になりました。

どちらがお勧め??と言われても甲乙つけがたい部分が多々。それぞれの魅力をお伝えします。

【雲仙温泉】

まずは、長崎の“雲仙温泉”、長崎市内から車で1時間半程度、島原半島の中ほどにある温泉街です。

日本初の国立公園(雲仙天草国立公園)にも指定された温泉保養地で、少しひなびた感はあるものの未だ人気は衰えておらず、世界からの観光客で賑わっていました。

◎温泉街

~ 明治時代、外国人の避暑地として開かれた国際的な観光地というだけあって、

温泉街は歴史的情緒が漂っており、立ち並ぶ温泉旅館・ホテルは、決して新しくは無いのですが風情と気品が感じられました。

昭和の雰囲気が漂う、レトロなお店や駄菓子屋さんは子供だったころの懐かしい想い出を蘇らせてくれました。

 

至る所でモクモク上がっている湯けむりが、“雲仙温泉”はずっと昔から

今も変わらず現役でがんばっているよ~と叫んでいる気がしました。

 

◎雲仙地獄

~ キリシタン殉教の舞台ともなったところで、いくつか散策コースがあります。

白い土で覆われた一帯は至る所から高温の温泉と噴気が激しく噴出し、まるで映画に出てくる“地獄のシーン”の中にいるよう。

30種類くらいある“地獄”には1つずつ名前がついているので由来を考えながら散策すると楽しいですよ。

地獄のあちこちで、蒸気を活用して作った“温泉卵”が売られています。とてもそそられる良い香りです。ぜひ、アツアツで召し上がってくださいね。

 

◎温泉

~  硫黄を含んだ強い酸性泉で、少し“ぬるっ”とした、なめてみると“酸っぱい”“これぞ温泉”という、満足感の得られるお湯です。

お宿や、温泉施設によって “透明なお湯”“白いお湯” と2種類ありますので、ご宿泊の際はお宿に確認されたら良いと思います。

泉質は海外にもあまり見られない独特なもので、日本では草津温泉のお湯とよく似ているそうです。

11月の紅葉も美しかったですが、春はミヤマキリシマ、夏は避暑、冬は雪景色が楽しめるそうですよ。

ついでに、天草四郎で有名な“島原エリア”島原城や武家屋敷も合わせて見学してみて下さい。島原の伝統料理である“具雑煮”は、具だくさんのお雑煮におもちが入ったもの。野菜たっぷりで身体にも優しいお味が魅力的でした。

娘の希望で、島原半島の南の端“口之津”から“イルカウォッチング”も体験してきました。ほんとに出会えるのかなぁ~と半信半疑でしたが、船に乗って15 分ほど・・・。野生のイルカの大群を発見。ショー並みのジャンプは見られませんでしたが、野生のイルカの迫力を肌で感じてきました。

【別府温泉】

次は、大分の“別府温泉”です。市内各地に数百はある温泉を総称して、“別府八湯”とも呼ばれています。

雲仙温泉と違い、温泉街というより、一見普通の街にしか見えない別府ですが、こちらは街全体が温泉と言った感じで、遠くを眺めるとあちこちで“モクモクと白い湯気が上がっています。”

 

◎別府の街

~ 別府温泉街というよりも、別府市の広範囲にわたって、明礬温泉・鉄輪温泉・亀川温泉など、それぞれの温泉が点在しています。中心部には、“別府地 獄”の他、水族館“うみたまご”や野生のニホンザルの生息地として天然記念物になっている“高崎山自然動物園”なども楽しめますよ。

 

◎別府地獄

~ それぞれ個性のある8つの地獄を巡るのが定番です。地面の下は同じはずなのに、コバルトブルーの“海地獄”、真っ赤な“血の池地獄”、灰色の熱泥の “鬼石坊主地獄”など、こんなに種類の違う“地獄”が自然界に存在するなんて・・・不思議に感じます。

1000年以上も昔から噴気や熱泥 などが噴出していて、近寄ることが出来ない、恐ろしい、ということから“地獄”と呼ばれるようになったそうです。

雲仙と同様、こちらでも、美味しい“温泉卵”や“”ふかしイモ“などが食べられます。

1つ1つ入場料がかかるので、全部満喫したい場合は共通券を購入するのがお得ですよ。

 

◎温泉

~ 源泉数、沸出量とも日本一。市内各地に数百もある温泉をまとめて“別府八湯”とも呼ぶそうです。

“別府の湯”と言われたら“これ”ってものがあるのかと思っていましたが、単純泉・食塩泉、重曹泉、重炭酸土類泉など、お宿や温泉施設によって泉質や効能 も様々。いくつかの種類をはしごしてみると楽しいかもしれませんね。

 

我が家の旅行には、温泉と地獄の他に “うみたまごでイルカショー” “高崎山で野生のおサルに出会う”という大きなテーマがありましたが、こちらもしっかり満喫してきました。

 

特に、高崎山のおサルさん達の大群にはビックリしますよ~。総勢1,000匹以上のおサルの名前と顔、性格までしっかり把握しているという飼育係のお姉さんの解説は、的確で面白くて、“おサル社会にもある上下関係の厳しさ”が良く分かりました。

 

最後にもう1つ、別府に行ったらよって頂きたいのが、知る人ぞ知る、“創業大正5年 友永パン屋”さん。地元の人にも大人気で常に大行列が出来ていま す。あんぱん、クリームパン等が有名ですが、私のお勧めは焼き立て“バターフランス”、少し歯ごたえのあるパンの中からジワ~とバターが溶け出す瞬間が最 高です。是非一度御賞味あれ!!

 

相変わらず、良く旅し、良く遊び?良く働く??合田が、これからも旅の楽しさをお伝えしていきたいと思います。

今年もよろしくお願いいたします。

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