【2011年 第6回】 ゴールまでのお金の計画 ~投資初心者~
長谷 剛史(ハセタケシ) ⇒プロフィール
前回は「貯蓄の2つのポイント」を学びましたが、投資に回せるお金が準備できたとしてもやみくもに投資を行ってはいけません。今回は、投資を開始する前に考える必要がある『ゴールまでのお金の計画』について一緒にみていきましょう。
まず、ゴールまでのお金の計画=ファイナンシャルプランニングですが、難しく考える必要はなく、あなたの夢=将来計画を立てることなんですね。子供の頃は、野球選手になりたい・ケーキ屋さんになりたいなど、夢を語ることができたと思います。
大人になってからは、日々の生活に忙殺され現実的な考え方になり、夢を語る機会がなくなっているのではないでしょうか?しかし、大人になっても夢ってあるものですよね?例えば、「海の近くにマイホームを購入したい」・「リタイアしたら、100坪の家を購入して、庭にトマトをいっぱい育てたい」・「早期退職 して飲食店を始めたい」などなど・・・
子供の頃の夢と違うのは、その夢を実現するためのお金は準備できているのか?という現実的な視点です。つまり、「夢に日付とお金」を入れてお金の計画を立てましょう!ということです。考える順番としては、①将来こうしたい、こうなりたい、という夢に日付を入れます。②その夢を叶えるには、どれくらいのお金が必要か考えます。③そのお金を準備する計画を立てます。
スポーツに例えると、ゴール(=夢)がないマラソンを頑張って走れますか?ゴールがないサッカーは、どこに蹴ったらいいですか?
お金も同じことなんですね。≪金額≫と≪時間≫の2大要素を決めたうえでしっかりした計画を立てるようにしましょう!
具体的には、マイホーム取得のため10年後(時間)に頭金1,000万円(金額)準備する・老後の生活資金として30年後(時間)に5,000万円(金額)準備するなどです。計画を立てれば、問題点が浮き彫りになり、漠然としたゴールよりは対策が立てやすいですよね。
ご夫婦で共通のゴールがあれば、これら一連のことを一緒にできるので達成できたときの「幸せ」はひとしおでしょう。2人で過去のことを話しするよりも、将来の夢を語り合ったほうが夫婦円満にも繋がるのではないでしょうか?
本当にゴールを決めずに投資を開始する方が多いですが、是非ゴールを決めるようにしてください。このゴールは人によって全く違います(当然ですよね)ので、投資の仕方も変わってきます。例えば、厳しめのゴールを達成しようとすると、目標利回りは高くなりリスクの高い運用になりますし、比較的易しめのゴー ルであれば、目標利回りは低くなりリスクの低い運用になります。
どの商品に投資するのか?いつ投資すべきか?を考える前に、ゴールを設定し、このゴールを達成できる目標利回りを決め、お金の計画=投資の計画を立てるようにしてくださいね。投資で成功するのか・失敗するのかは、商品選択前に決まっていると言っても過言ではないと思います。
次回は、初心者が陥りやすい点を中心に「投信購入時に注意すべき6つのポイント」を解説しますので、楽しみにお待ちくださいね。
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