【2012年 第1回】単身赴任生活ってどんなもの?
ライフプラン別コラム~単身赴任家庭の家計管理
中村 真佐子(ナカムラ マサコ)⇒プロフィール
単身赴任が決まった。そのとき単身赴任する夫、妻、子供達それぞれの思いがあるでしょう。2012年のコラムは、残された家族の視点から単身赴任家族のあらゆる面について見ていきます。
我が家の単身赴任生活おととしの7月から。途中震災があり、一時戻ってきたものの、再び単身赴任となり、この1月でトータル11ヶ月となりました。
生活ぶり
もともと、夫は一緒に生活しているときも仕事が忙しかったため帰りが遅く、出張もあったので、家にいる時間は少なかったことから単身赴任になっても、平日の生活はさほど変化はありませんでした。
ただ、土日にレジャーに出かけることは無くなりました。
「家」で楽しむ事を考えたり、子供と一緒に家事仕事をしたりして過ごすようになりました。
連休や長期の休みに夫が帰ってくるので、家族で出かけるのはその時だけ。集中してその時に楽しむようにしていますが、「休み」に家に帰ってくるので、遠出はしません。
家事に関して
家事仕事も変化します。主なものとして・・・
夫の帰りを待たずにすむので、台所が早く片付く。
夫にまつわる仕事が減った。我が家の場合は、ワイシャツ、背広のアイロンがけや靴磨き。
反対に夫に任せていた仕事をやらなくてはならなくなった。我が家の場合はガソリン入れや力仕事。
夫婦で役割分担もよいが、単身赴任になると、今までしていなかったことを新たにやらなければならなくなり、それだけで心も体も負担になることがわかりました。
プラスの面もマイナスの面も受け入れ、最初のうちは、しんどいかもしれませんが、人間は慣れるもので、できるようになります。
まずはやってみることです。今まで夫に任せていた家事仕事を夫が帰ってくるまで残しておくことは、できればやめておきましょう。
それでは、夫が休まる時間が少なくなります。
夫は心と体を休めに帰ってくるのです。
心の不安
今までずっと一緒に暮らして来た家族が離れ離れになるということは、はじめは言いようのない不安に襲われます。
特に妻は、頼れる人がいなくなるのですから。 子育てが難しい時期の子どもがいる場合は、父親役もこなさなければなりません。
家を守るという面で夫がいないとなると、防犯の面では常に緊張をしいられます。
そう思うと、いかに夫に心の面で依存していたのかがわかったのです。
思い悩んでいても始まらない
妻は単身赴任止めることはできません。
心の覚悟が必要ですね。
今まで自覚なしに依存していたことを断ち切ることは、相当心を強くしなければやっていけませんが、環境が強制的にそうなってしまいます。
いつまでも不安な心持ちでいると、子供に伝わります。
私自身の心も、1本の棒で支えられているようなもので、この棒が倒れてしまうと、雪崩のように心が崩れ落ちていきそうな感じです。
忙しい日々の生活に集中して、不安な気持ちをあえてそらしているようにしています。
夫婦の自立の良い機会に
私は地域で福祉活動をしていますが、そこで高齢者と関わってく中で、感じることがあります。
夫婦どちらかに強く依存していると、依存されている方が倒れた時、あるいは亡くなった時、残された人は、一人での生活ができなくなります。
高齢になると心を強くしてガンバロウという気力が無いのです。
例えばお金を夫が管理をしていた場合、夫が亡きあと妻はお金の管理ができなくなり、悪徳商法に引っかかったり、子供からまき挙げられたり、悲惨生活になってしまうことがあります。
夫婦ともに依存しあうのは、夫婦が円満に暮らしていくのに必要なことです。
そうしながらも、ほどほどに自立してみましょう。
単身赴任は強制的に自立を迫られます。
将来的には良い機会だととらえて、前向きに暮らしていきましょう。
次回からは具体的なことに入ります。2月は引越の準備を見ていきます。
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