【2012年 第4回】単身赴任の家計
ライフプラン別コラム~単身赴任家庭の家計管理
中村 真佐子(ナカムラ マサコ)⇒プロフィール
単身赴任生活に生活費はいくらかかるのでしょう。2重生活はやはり生活費が負担増。単身赴任先の生活費と家計について見ていきます。
生活費はどれくらいかかるの?
単身赴任先での家計を支出の面からみていきます。
生活費はどれくらいかかるのでしょう。
アート引越センターの調査によると、最も多いのが、12万円~14万円の範囲。
次いで10万円~12万円となっています。
生活費にはどのようなものが含まれているのかというと、食費、日用品費、交際費、小遣いなど。
光熱費、家賃は住まいの形態や会社補助によって、負担が変わってきます。
食費についても、自炊か食事の提供があるかによってかかり方変わってきます。
住まいと食事
住まいについてどれだけ会社が負担してくれるかによって家計負担が大きく変わってきます。
一般的に単身赴任の場合、住まいに係るお金は会社が負担します。その負担割合が、全額なのか一部補助なのか・・・
全国に会社の拠点があり、転勤が当たりまえの大きな企業は寮や借り上げ社宅を整備しており、全面的に負担してくれる所が多いですが、小さな企業になると、自分で住まいを探さなくてはならない、家賃も一部補助が出るだけで、全額負担してくれないというところも少なくありません。
食事についても、賄いさんがいていつも暖かい食事を提供してくれる寮と自炊したり外食で食事を済ませる賃貸住宅暮らしの場合とでは、お金だけでなく、心や体の負担も大きく違ってくるでしょう。
我が家の場合は、寮生活なので、食費は月額1万2千円~1万5千円程度です。
自炊や外食になるともう少しかかるでしょう。
帰省費用の有無が大きな影響
留守宅へ帰るための費用が生活の上で一番かかるお金です。
帰る頻度、遠い近いによってかかる交通費も違います。
一般的に近い、交通の便が良いなどの条件がそろっていると、帰省頻度が多くなります。
また年齢が若い程、子供が小さいなどの要因もあり、帰省頻度が多いでしょう。
帰省費用はある程度会社が支給してくれますが、それは、会社に規定によりまちまちです。
自己負担をしてでも、頻繁に帰りたいという場合には、家計に大きく響くでしょう。
収入はふえるの?
単身赴任手当が支給されるのが一般的です。
勤務地によって差がある、帰省手当も含むなど会社によって支給基準はまちまちです。
単身赴任になると2重生活なので、生活費は当然増えます。それを補うのが、単身赴任手当です。
収入増になった金額よりも2重生活による生活費が増えてしまうと、そのままの生活水準を維持するなら、生活費の負担感も増してきます。
もともと赤字家計ならばさらなる赤字が・・・。健全家計でも毎月の貯蓄が減る、赤字転落は否めません。
単身赴任によって支出が増え、赤字になるようなことがあれば、生活を見直すことも考えましょう。
口座管理の方法
単身赴任の時程しっかりと家計管理をしなければなりません。
そのポイントとして上げるのは、口座管理方法です。
給与振り込み口座のキャッシュカードは妻、夫ともに使えるように2枚作っておきましょう。
地方勤務になると金融機関が少なくなります。メインバンクが勤務地に無い場合は。預金引き出しに提携ATM使用したりすると手数料が高くつくことになります。
ゆうちょ銀行は全国に網羅していますし、休日も手数料が無料なので、地方勤務の場合は有効です。
夫の生活費用の別口座を作る、反対に留守家族用の口座を作る。
月々の生活費の額を夫、留守家族ともに決めてお互いに管理する。
大きな買い物をするときはよく相談する。
単身赴任先、留守宅ともに生活費予算を決める
単身赴任先、留守宅ともに生活費予算を決める
月々の貯蓄ペースを崩さないように、月々の予算を決めて、ずるずるとお金を使わない仕組みを作る必要があります。
妻任せあるいは夫任せであった家計管理を、お互いに自立して管理できるようになれば、すばらしいです。
お金の管理をどちらかに依存していると管理者が倒れた時に首が回らなくなります。
単身赴任を良い機会ととらえ、お金の管理はお互い自立をして、管理していきましょう。
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