【2012年 第9回】単身赴任を楽しむ(2)
ライフプラン別コラム~単身赴任家庭の家計管理
中村 真佐子(ナカムラ マサコ)
単身赴任生活では、赴任先に留守家族が旅行にいくことも楽しみの一つです。単身赴任によりご縁ができた土地に家族で出向き、そこでの地域文化やグルメ、観光などを楽しんでみたらいかがでしょうか。単身赴任のお父さんとも話題が共有できますよ。
いままで知らなかった土地が身近に感じる
今までご縁のなかった土地が、単身赴任によりグッと身近になります。
単身赴任生活を送っているお父さんは、赴任先の街に慣れてくると、「あそこもここも家族で行ってみたい」と思うようです。
普段電話で地域の事を教えてもらっても、留守家族には余りピンときません。
そこで、夏休みなどの長い休みの際には、お父さんが帰ってくるのではなく、留守家族が単身赴任先に旅行するのはいかがでしょう。
もしかしたら、単身赴任が無ければ、一度も訪れるこのとのない場所だったかもしれません。
この機会を逃さないわけにはいきません。
子ども達もお父さんがどんなところに住んでいるか、知りたいでしょう。
何回か訪れるようになると、その土地がとても身近に感じられるようになります。
楽しみ方はいろいろ
我が家の今年の夏休みは、家族で北海道の函館に行きました。
主人の単身赴任先は、青森県大間町。
大間町からは、函館へフェリーが出ています。私と子ども達は飛行機で函館へ、主人は単身赴任先に持っていっているマイカーとともにフェリーで函館へ向かい、現地集合となりました。
マイカーで北海道旅行ができるなんて、思いもよりませんでした。
北海道では、おいしい食べ物と、自然を満喫しました。
単身赴任先だけでなく、その周辺にも目を向けて旅行先をいろいろ考えるのも楽しいです。
子どもの一人旅も
交通の便が良い所なら、子供の一人旅を計画してはいかがでしょう。
お父さんに会いたい気持ちと、一人で不安という気持ちが入り混じり、一人旅は子供を精神的にも成長させてくれます。
我が家も2年前、息子が小学校3年生のときに、その時の赴任先である宮城県石巻へ一人旅を何回かしました。
新幹線で仙台まで行き、仙台までは、主人に迎えに来てもらいました。
家族皆一緒の時とは違い、男同士の生活は、息子にとっても主人にとっても新鮮なものだったようです。
普段話さないようなこともおしゃべりできて、いつもと違った親子のコミュニケーションができます。
だた、お別れは子どもにとっても、主人にとってもつらかったようで、別れ際、新幹線のホームで毎回息子は涙を流したようです。
単身赴任を楽しむための「旅」は、日常から離れ、普段離れ離れの家族のきずなを一層深めてくれると思います。
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