カーライフにも重要なライフプランニング【2012年 第7回】

【2012年 第7回】カーライフにも重要なライフプランニング かけようと思えばいくらでもかかるクルマ費

矢澤 理惠(ヤザワ リエ)⇒プロフィール

趣味とはいえ、かけようと思えばいくらでもかかるクルマ費。
これを毎月の生活費等と合わせて考えないと、大変なことになってしまいます。

クルマ費を準備する

前回、昨年の自分でクルマに掛けた金額を出して愕然としたところですが、こうして行き当たりばったりで趣味にお金がかかっては生活が破たんしかねません。私の場合は、アルバイトをして、全額ではありませんが3分の2程度、補填して何とかしのぎました。

昨年の例を取って考えてみると、エンジンを載せ替えるというそうそう起こりうることではない、イレギュラーなことも起こっており、今年もそのままの金額が参考にできるわけではありませんが、それ以外にかかった経費は今年もかかるかもしれないと考えられます。

特に私のクルマはすでに登録から15年経過しており、部品等の経年劣化はやむを得ないと思います。次から次へと、悪い箇所が現れる時期に突入しているわけですね。
それであれば、少なくとも昨年程度はクルマ費が必要だと考え、前もって用意していくことになります。

必要経費を見積もる

まず、昨年およそいくらかかったかを確認してみます。
ランニングコストを考えるとき、毎月のガソリン代と駐車場代は月々かかるのでクルマ費として貯めておく金額から省きます。すると、約24万円。
さらに不意の出費100万円のうち、イレギュラーと思われるエンジン載せ替え等費用の60万円を抜いて、昨年の出費を40万円程度として、合計64万円を積立てしていくと考えます。

準備方法は?

1年以内に使うと思われる資金なので、長期運用などはできません。いつでも使えるように短期で積立てるのですが少しでも有利にしたいですよね。
そこで私は2つの口座を利用しています。

「納税準備預金」の活用。

納税準備預金については、第5回でご紹介していますのでこちらを参照していただければと思います。
そしてもう一つは普段使わない、「ネット銀行にクルマ費」として積立していきます。なぜなら、日常的に使う口座だと、せっかくクルマ費としてためておいたものをつい使いこんでしまうことがあるからです。月々約5万円積み立てておけば、年間60万円貯まります。
納税準備預金で4万円強貯まりますのであわせて64万円強が用意できることになります。

見積もり金額で必ずしもそのまま収まるわけではないと思いますが、多ければ次の年の準備金にまわすなり、その年のうちにひとつ余計に欲しかったパーツ(部品)をつけたりすることができます。もし、足りなかったとしても、全く準備していないことを考えたら相当不意の出費は減らす事が出来ます。
もちろん、このクルマ費を全額積立てできない場合もあると思いますが、自分のできる範囲でライフプランに組み込むことは大切ですね。

ちなみに、この「普段使わないネット口座」を利用して、さまざまな使い方ができると思いますので、みなさんもご自身の積み立てに活用してはいかがでしょうか。

買い替えを考える場合

私の場合は今のクルマを乗りつぶすつもりなので、クルマの買い替えということが全く視野に入っていませんが、クルマ好きな方の中には数年に1度、買い替えをされる場合があります。
これも、出費で考えると相当大きな金額が動きます。
買い替えを考える方は、毎月の積み立てにその分の金額を上乗せして預金していく必要がありますね。
また、中古車市場において高値で取引されているようなクルマを購入していた場合は、買い取りや下取り価格もそれなりに高値がつきますが、使い方にもより、その金額は相当違いが出ます。
たとえば私の場合、ほとんどノーマルに近い状態で、ディーラーで定期的にメンテナンスしていた三菱のランサーエヴォリューションVは10年目で買い替えたとき、買い取り業者で111万円の値段が付きます。

普通クルマで10年乗ったら査定金額はほとんどゼロに近くなるのですが、これが中古車市場の人気車の買い取り価格ということです。
数年後に人気車かどうかは買う時に判断できない場合もありますが、少なくとも定期的なメンテナンスにより、クルマの状態を良好に保っておくことは自分が気持よく乗れること、そしてその後手放す際にも値段にかかわる重要なファクターになると考え、怠らないようにしていくことをお勧めします。

 

エコカー補助金終了間近!?

ところで、第4回でご紹介したエコカー補助金ですが、予算額に達したため7月5日で事業用車両の交付申請が受付終了しました。
自家用自動車についても予算額約2,747億円中、7月4日現在ですでに約1,907億円が申請されており、そろそろ終了が近くなってきたようです。
前にもお知らせしましたが、契約日等ではなく、新車登録日が申請の該当日となります。確実に補助金が使えるようにと各ディーラーさんも今ある在庫車両での販売に必死です。(我が家の近所のディーラーも、7月は定休日を返上して取り組んでいます。)
補助金を使い購入をお考えの方、そろそろ決断が必要ですよ!

次回は必要経費からはずす事の出来ない、自動車任意保険についてお伝えしていきましょう。

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