【2012年 第4回】 静岡県の初任給はいくら? エリア別コラム – 地域:東海甲信越
松山 智彦(マツヤマ トモヒコ)⇒プロフィール
地域コラムの東海甲信越を担当します松山です。私のコラムでは静岡県を中心にご案内をいたします。今回は「初任給はいくら」をテーマにいたします。静岡だけでなく、東海3県は初任給が全国平均より高いようです。
フレッシャーズにとって4月は「プレッシャーズ」な1ヶ月。新社会人として、初めて経験することばかり。戸惑いながらも仕事を覚え、早く社会人として一人前になろうと一生懸命になっているはずです。そんな中で初めてもらう給料。今回は初任給をテーマにいたします。
○統計データより
図1は、厚生労働省 『平成20年賃金構造基本統計調査』による静岡県の高卒、大卒、専門卒の初任給です。括弧内は全国都道府県ランキング順位です。
これによると大卒、高卒ともランキングで、男女別にみるとほぼ同順位であります。大卒男子は11位ですが、10位の愛知県が20万円台に乗せています(図2参照)。また岐阜県は5位と全国でも上位にいるので、東海3県そろい踏みのためにあと1,000円、静岡県の企業には頑張っていただければと思います。
意外と高順位だったのは、高専短大卒男子で全国3位になっています。東海地方の傾向なのか?愛知県が5位で、岐阜県はなんと全国1位です。ただ、残念なことに高専短大卒女子はどの県も二桁ランキングであります。
女性の頑張りと言えるかどうか解りませんが、お隣神奈川県は高専短大卒女子が全国1位、高卒女子、大卒女子がいずれも2位と、新卒女子には待遇のいい企業が多いのかもしれません。また高専短大卒は男女賃金格差が逆転しているのも特長です。
そういう意味では、男子では上位にランキングの岐阜県ですが、女子になるといずれも10位以下であり、大卒では、静岡県の約5000円の格差に対して、約1.6万円もあります。
○初任給は何に使った?(給与明細は残しておく?)
初任給の話しが出たので、何に使ったかについて、お話しましょう。
図4のランキングの1位は親にプレゼントでした。私の場合、親へのプレゼントは初ボーナスだったと記憶しています。まずは社会人として自立するために、貯金をする事を優先しました。贅沢な食事や趣味などは、2年目からでした。そういう意味では6位の「仕事に必要なもの」は自立する事への準備のひとつと言えるかもしれません。
因みに初任給の給与明細や、給与袋(いまどき貴重?! )は、どうしますか?先輩方は記念に残している人も多いです。これは単に“記念・思い出”という意味だけではなく、自分が働いてきた実績、記録とも言えますので、ぜひ残しておきましょう。また、2007年ごろに発覚したいわゆる「消えた年金」問題では、自分がちゃんと納めている事の証明に使った方もおられます。
給与明細には単に働いた記録だけでなく、納税や社会保険料等の納付記録なども記録されています。
○おまけ「早起き?朝食開始時間が日本一早い静岡県」
これから仕事に行くのに、朝食抜きはやはりパワーが出ない。というわけで今回のおまけは、朝食開始時間を取り上げてみました。2位の山口県、3位の福井県とこの3県の共通点が見つかりません。不思議なのは、通勤時間の長い首都圏がベスト3に入っていないのは、朝食は会社近辺に到着してからするのかもしれません。因みに男女別では男性が6:55で1位、女性は7:09で7位。静岡県の女性はずぼらなのか?それとも男性を立てて、あとから食事をするのか?
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