【2012年 第3回 】「引越し」で生じる生活の変化を有効活 用しましょう エリア別コラム – 地域:北海道東北
恩田 雅之(オンダ マサユキ)⇒プロフィール
3月は会社の人事異動による転勤や新入学の準備などで引越しの需要が高まる季節です。
私は、10年前に東京から札幌に引っ越しました。古い話になりますが、その時の体験も交えながら「引越し」について考えて行きたいと思います。
道内の転勤事情
数年前からITやインターネットの普及により、道内の地方都市にあった支店や営業所を閉める傾向が続いています。その関係で、地方都市ではビジネスホテルの開業が増えていました。ビジネスホテルに長期滞在して業務をすることで、支店や営業所を維持する経費を削減しています。
最近は、道内の地方都市のように札幌も、全国的に見た場合には支店が撤退する傾向があります。
以下、「北海道庁 住民基本台帳人口移動報告」からも「道外からの転入、転出」、「道内での移動総数」とも、年を追うごとに人の移動が減少していることがわかります。
通勤通学の距離の伸び
首都圏では、かなり以前から新幹線通勤がありました。北海道でもJR北海道の「かよ・エール」の効果で特急を使った通勤・通学に増えてきています。
下表が地方都市から札幌へ通う1ヶ月の定期代です。
旭川・札幌間が、距離 136.8km、所要時間は最短で1時間20分になります。
洞爺・札幌間では、距離 164.9km、所要時間は最短で1時間37分です。
この圏内での異動については、引っ越して家賃を払うか、通勤・通学して定期代を払う方がいいのか。
費用面や生活スタイルの両面から比較検討が必要になります。
私が、札幌から旭川へ特急に乗った時の印象では、札幌から岩見沢(40.6km)、美唄(57.4km)でかなり大学生の利用者がいるな、という感じでした。
ピークの時期の引越し
私が10年前に千葉から札幌への引越しは、子供の学校のスケジュール等を考えて3月下旬で業者へ見積もりを取りました。 3月は、人事異動や新入学への準備等で、引越しのピークの時期です。
千葉から札幌への長距離、家族4人で引越しでしたので、引越し業者の方からみても、1回の引越し作業でまとまった引越し代金(約100万円)を得られる方がメリットのあると思っていました。
しかし、業者の方の話を伺うと、ピークの時期には短い距離を回数多くこなした方が売上が上がるので、長距離の引越しはむしろ敬遠しているということでした。また、ピーク時は通常時のように値引きは期待できませんでした。
お子さんの新入学等などで、予定をずらす事が出来ないケース以外では、ピーク時を避ける工夫をすることをお勧めします。
引越しの有効活用(1)
引越しの有効活用にする方法について考えてみます。
私は、引越しの準備で、家庭内にある物を段ボールに詰める時に思うことは、「よく、これだけの物が家庭内にあったなぁ」という少し呆れたような感想です。
忙しい方は、「引越し 楽々パック」を利用して業者の方に梱包してもらう方法もありますが、引越しの時は、「必要な物」と「不要な物」を仕分けして、「不要な物」を処分して生活をすっきりさせるチャンスになります。多少の手間暇は、かかりますがご自分で段ボールに荷物を詰め、すっきりした気持ちで新天地に向かうことをお勧めします。
また、単身での引越しの時は、BOX単位で引越し荷物を送ることにより、引越し費用を抑えることができるようです。この場合も、BOXに入るだけの荷物しか持っていかないと決めて、「不要な物」を処分するチャンスにしましょう。
引越しの有効活用(2)
(1)、物に関することを考えてみました。(2)では、気持ちの部分の効果を考えてみます。
家族全員での引越しや、ご主人が単身赴任するケース、高校や大学の進学によりお子さんが引越しされるケースなど、引越しには、いくつかのパターンがあります。どの引越しのケースでも、以前のライフスタイルから変化します。
ライフスタイルが変化するということで、今までのライフスタイル(生き方)を検証して見直が必要になります。引越しが、これからの人生でやりたいこと再確認して、新しいライフプランを作るいい機会として利用してはいかがですか。
むすび
今期、引越しを予定されている方、「引越し」することで、生活に変化が生まれます。
気分も変わります。
変化を楽しむ余裕を持って、変化をチャンスと捉え、新しい一歩を踏み出しましょう。
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