セカンドライフ 余暇の過ごし方【2013年 第7回】

【2013年 第7回  セカンドライフ 余暇の過ごし方】
自営業者 40歳からのセカンドライフ計画

恩田 雅之(オンダ マサユキ)

「自営業 40歳からのセカンドライフ計画」の第7回目になります。
前回までは公的年金や私的年金、資産運用によるセカンドライフ資金の確保について考えてきました。今回は、セカンドライフの支出と余暇の過ごし方について考えていきます。

 

 

はじめに

今回は、生命保険文化センター「生活保障に関する調査」(2010年度)(以下 生活保障に関する調査)と、公益財団法人日本生産性本部「レジャー白書2013」速報(プレス発表)(以下 レジャー白書)の資料をもとにセカンドライフの余暇の過ごし方について考えていきます。

 

1.セカンドライフの生活費

「生活保障に関する調査」のアンケート調査によると「ゆとりある老後生活費」は、36.6万円(2010年)、1989年から調査結果をみますと、最低は36.0万円(1989年)、最高は39.4万円(1996年)となっています。

「老後の最低日常生活費」の平均は22.3万円(2010年)になります。最低が21.1万円(1989年)、最高が24.2万円(2004年)となっており、年より変動しています。

「ゆとりのための上乗せ額」は、14.3万円(2010年)、最低は13.7万円(2004年)、最高は15.8万円(1990年)となっています。

 

「ゆとりある老後生活費」-「最低日常生活費」=「ゆとりのための上乗せ額」になります。

それでは、「ゆとりのための上乗せ額」の中身についてみていきます。

2.ゆとりのための上乗せ額の使途

「生活保障に関する調査」によると、1991年~2010年までの調査結果では、使途の上位5つは、1位「旅行やレジャー」2位「趣味や教養」3位「身内とのつきあい」以下「日常生活費の充実」「耐久消費財の買い替え」と順位の変更はありませんが、年々「日常生活費の充実」、「耐久消費財の買い替え」の比率が増加傾向にあり、他の3項目は減少傾向です。

この傾向は、「生活保障に関する調査」の「老後の生活水準」の結果と連動していると思われます。

「老後の生活水準」の調査では、「経済的に豊かな生活」「同じ程度の生活」「つつましい生活」「わからない」の4つの選択肢で1991年~2010年までの結果は、1991年46.6%だった「つつましい生活」が2010年では70.0%に増加し、「経済的に豊かな生活」は1991年5.1%から2010年2.1%へ、「同じ程度の生活」は1991年36.1%から2010年19.4%とそれぞれ減少しています。

マクロ経済スライド等で年金額が増えることが期待できないので、今後もこの傾向が続くと思われます。

3.余暇活動の動向

では、「レジャー白書」を参考に20代~70代までの余暇活動の現状をみていきます。

2012年の余暇活動の参加人口ベスト10は、1位「国内観光旅行」、2位「ドライブ」、3位「外食」以下、「映画」「音楽鑑賞」「カラオケ」「動物園、植物園、水族館、博物館」「宝くじ」「ビデオ観賞」「園芸、庭いじり」の順番になっています。2011年に比べ「ドライブ」が3位から2位へ、「カラオケ」が7位から6位へそれぞれ上昇、ビデオ観賞が6位から9位へと下落しています。自宅での余暇活動から自宅外での余暇活動に変わってきています。

また、今回の調査からシニア世代の「60歳以上」から「60代」「70代」と分けて参加率を調査していますので、よりシニア世代の年代ごとの傾向がわかりやすくなっています。

60代と70代の参加率に比較では、男性の70代のほうが60代より参加率の高い項目としては、「催し物、博覧会」「囲碁」「動物園、植物園、水族館、博物館」などが上位になります。

逆に、60代のほうが70代より参加率の高い項目は、「ペット(遊ぶ・世話する)」「中央競馬」「サッカーくじ」などが上位でギャンブル性の娯楽を好む傾向があります。

女性の70代のほうが60代より参加率の高い項目としては、「パソコン」「ボランティア活動」「体操」などが上位になります。60代のほうが70代より参加率の高い項目は、「ドライブ」、「国内観光旅行」「複合ショッピングセンター、アウトレットモール」などが上位にあり、男性シニアに比べてアクティブな活動が多い傾向にあります。

また、5年以内に始めた余暇活動について、40代~70代までを男女別にみていきますと、以下の表のようになります。

 

レジャー白書

余暇活動については、60代から70代に向けて「動から静へ」の傾向があり、また男性に比べて女性のアクティブな活動が多い傾向にあることがわかります。

4.まとめ

 セカンドライフの余暇の過ごし方としては、「観光やレジャー」が引き続き上位に位置する傾向にあります。3位までをみてもアウトドアで余暇を過ごす比率が高いことがわかります。

また、比較的お金の掛かる「国内観光旅行」と手軽にできる「ウォーキング」や「園芸・庭いじり」と支出面でもバランスを考えた余暇活動をしています。

以上、セカンドライフの生活費と余暇活動の現状についてみてきました。個々人によって、多様な過ごし方をする余暇活動ですが、これからのセカンドライフにおける余暇の過ごし方を考える際に、参考にしていただければ幸いです。

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