1人で生きていくためにマンションを購入したい【2010年 第18回】

【2010年 第18回 1人で生きていくためにマンションを購入したい】相談コラム

佐藤 名ゝ美(サトウ ナナミ)⇒プロフィール

 

このコラムは、相談いただいた事例を紹介するコラムです。

 

 

相談者・家族構成

マイケルさん(44)会社員、猫1匹

相談内容

今後、1人で生きていくつもりなので、今の預貯金を頭金にマンションの購入を考えています。

新築が無理なら中古でも構いませんが、将来は1人暮らしの母を呼び寄せるつもりなので、それなりの広さが必要です。

 

 

 

 

 

回答

当初より「返済期間10年」で借り入れすることを前提にした場合、借入額100万円あたりの返済額の目安(月々)は、金利1.25%のとき8,869円、1.5%のとき8,979円、1.75%のとき9,089円、2.0%のとき9,201円となります。

 

実際の適用金利は、固定金利期間が短いものは低く、長くなるにつれて高くなります。

あと、金融機関やキャンペーンによる優遇幅によっても異なりますので、色々と比較してみてください。

 

これを前提に考えると、「現在の家賃程度の支払いに抑えたい」というご希望から、借入額の目安は最大で600万円前後ということになりそうです。“最大で”と表現したのは、ここには管理費や修繕積立金駐車場代などの維持経費が含まれていないからですが、これらは物件によってさまざまですので、個別にチェックして予算を加減していただきたいと思います。

ただ、「マンションは管理を買え」とも言われます。維持費の安さだけにつられると後で思わぬ修繕費が必要になる可能性もあることを頭に入れておいてください。

また、中古物件の場合、前所有者に管理費などの滞納が無いかどうか、購入直後に修繕工事の予定がないかどうかについても事前に確認しましょう。

 

現在の貯蓄額のうち、どの程度までマンション購入に使っていいとお考えなのかわかりませんが、「借入額は600万円では足りない」と思われるならば、当初から10年の返済期間でローンを組むのではなく、長めの設定にしておくという手もあります。

 

ちなみに、1.25%~2.0%の金利帯で100万円あたりの返済額を見た場合、15年返済だと6~6.5千円(借入額:850~900万円程度)、20年返済だと4.7~5千円(借入額:1,100万円程度)が目安になります。

余裕があるときに繰上げ返済を行ないながら、10年以内に完済することを目指されてもいいのではないでしょうか。

 

このコラムは、熊本日日新聞(2004年4月~2005年3月)に掲載された「家計CHECK」を加筆修正したものです。

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