【 2009年 第1回 】老後っていつからだろう? リタイア準備
西谷 由美子(ニシタニ ユミコ)⇒プロフィール
さて、S隊長からの特命が下り、今年のテーマは老後(リタイヤ後)の準備。
偶然にも西谷は最近、大学時代の友人と老後について(あくまでその時点で二人ともツレアイをなくしていたら、という条件付)
「キミ(オトコ)は畑仕事、ワタシはその野菜で食事を作り、その他の家事もする。一休みには、陽の当たる縁側で日向ぼっこしながら2人で遠い学生時代の思い出を語る・・・」というギブアンドテイクの生活をしよう、という約束をしたばかり。
老後というとやはり、現役を引退して、子供たちも独立し、どちらかというと身体も思うように動かなくなって、ゆっくり過ごす日々のことを想像しますね。
具体的な年齢で言うと、、、何歳からでしょう?
現在の制度のままでしたら、昭和36年4月2日以降に生まれた男性(女性は41年)はキッチリ65歳からしか年金がもらえません。厚生(あるいは共済)年金は部分年金も出なくなります。
従って蓄えがないと、収入を得るために働かざるを得ないのではないでしょうか。すると、ホントにゆっくりできるのは、大雑把に言って65歳以降かもしれませんね。
自営業・農業の方は、もっと先まで
国民年金のみの自営業・農業の方は、もっと先までお仕事を継続するご予定がおありかもしれません。
あ、そういえば、「このままでは年金支給開始は67歳に」という噂も聞こえてきますが、どうなんでしょう?ともあれ平均寿命のラスト20年前後、というように感じられる私です。
でも、私たちの父親世代は60歳定年。そこから満額の年金が、しかも共済年金は退職時の収入を基礎として年金額を計算していました。もっとも厚生年金は生涯給与の平均でしたけど。今老後真っ盛りの方々は、これから老後を迎える世代に対して、比較的金銭的余裕があるように思うのは私の「ひがみ」のでしょうか?
祖父の頃は55歳定年
更には私の祖父の頃は55歳定年。庭木いじりに俳句・お謡いと趣味三昧の毎日を過ごしていた祖父ですが、まだまだ元気だったせいもあり、65歳から10年間、女子高の校長先生として勤務してました。この点は例外だと思うのですが、フツーの勤め人だったら、55歳からがリタイア後の生活。
祖父はほぼ平均的に75歳で亡くなり、20年間のリタイア生活を無事に送りました。白書などによりますと、60歳定年が定着するのは1970年代以降との事。それ以前は55歳が多かったそうです。
「老後」とは
かなり私的な見解ではありますが、「老後」というのは
「定年後、何もしないでのんびりと過ごす期間で20年位。これが平均寿命の延びで25年以上と考えられるようになった。しかし、年金制度の変化により、今後はその前期は収入を得るための就労の時期となりそう。平均寿命がどう変化するかで、後半ののんびりの時期は長くなるのか短くなるのかはまだ未定。」
もちろん大多数のサラリーマンに対し、家業・事業がある方の場合はリタイア時期を自分で決められますので、それが遅くなったり、逆に余裕があって早くなったり、色々でしょう。サラリーマンの方も退職金、住宅ローン、お子様の状態などにより、ゆっくりできるのか、そこそこ収入を必要とするのか。
とにかく当たり前すぎる話ですが、人それぞれに違います。まず準備するに当たっては、自分・我が家の状態をしっかり把握することから始めなければなりませんね。
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