リタイア後の趣味を考える その2【2009年 第8回】

【 2009年 第8回 】リタイア後の趣味を考える その2 リタイア準備

 西谷 由美子プロフィール

福岡では季節の挨拶に「山笠が終わらないと梅雨が明けない。」という言葉がよく登場します。
今年も7月15日の早朝、勇壮に祇園祭の山車が博多の町を駆け抜けたとたん、蒸し暑い日々が始まりました。昨年の群馬あたりには負けますが、連日の真夏日です。
昔ながらの習慣を忘れたくない我が家では毎朝、ベランダに打ち水。でも健気に育つプランターの夏野菜さんたち、多少バテ気味かも?

ベランダ農業に取り組む?

さて、こんな猛暑の中ではありますが、実は秋・冬に向けての野菜作りの準備はもう始まっています。季節の野菜のうち、早めに収穫が終わるレタスなどを片付けて空いたスペースには、育てるのに時間のかかる人参や長ネギの種を植え付けています。

なんだか本格的にベランダ農業に取り組む人のように聞こえます?リタイヤして広い畑のあるおうちに隠居する予定の私が、その時に備えて、近所の図書館で季刊の農家入門雑誌をセッセと読みふけっている成果です。必要な部分だけスキャンして、買わずに安上がりに済ませている状態。
ほかにもハードディスクに保存されているのは、洋裁雑誌の型紙のページ。何しろ、暇ができたらチクチクと縫う予定の布地は段ボール箱にギッシリ詰まっていますから。これらはまさに私のリタイヤ準備ですよね。

生涯学習

ちょくちょく私が利用しているご近所の図書館。実は隣の市のもので、1階には図書館のほかにも大ホールや展示会場。2~3階には会議室や和室、調理実習室があり、各種催し物のほか無料相談やお稽古事が頻繁に催されています。

私的な感想ですが、できて10年前後ですので新しくきれい。使用料金がお手ごろで、サークル活動の会場にも便利、お月謝もそう高くありません。一番うれしいのは、駐車場が無料なこと!ご近所の公民館もしかりですが、探せば意外と、「将来の自由な時間をここで有意義に!」と思える催し物があるものです。

生涯学習でよくあるのは、英会話、フラダンス、ヨガ、等でしょうか。でも、私がこの会場で注目しているのは「筆文字アート」、「表装」、「男性専用料理教室」。
筆文字アートは、書道を更に発展させた、創作的なもの。文字が絵のように見えるってやつです。元々漢字は表意文字、創意工夫で色紙や額に入れて飾りたい作品ができそう。
月に2回のお稽古でお月謝は¥6.600+材料費。表装は同じく¥5.000+材料費。簡単な掛け軸が作れる技術を習得します。珍しい割にはリーズナブルだと思われませんか?

増える男性の料理教室

さて、男性の料理教室ですが、07年度の内閣府調査によりますと、家庭で主に食事の支度をするのは妻85%に対し、夫が2%、家族全員9%。その妻の入院や死別という非常事態に備えてか、最近生徒さんが増加している模様です。
料理教室で有名なベターホーム協会は1995年から男性限定教室も始められた先駆者的存在ですが、こちらでは08年に男性受講生は全国で約7千人、そのうち60歳以上が67%だそうです。必要性を強く感じられる年齢層なのでしょうか?料理は材料のやりくりから手順まで、頭も体も使いますよね。エキスパートになったらご近所のヒーローになれるかも?

TVのCMでは「ヨガに英会話、お友達とランチをして映画を見て、ジムで汗を流して・・・」とか、急がしそうな奥様をみかけます。でも我が家の場合はそんなにきばって遠出しなくても、ご近所で十分に楽しく且つ有意義な活動がリーズナブルな費用で楽しめそうです。さて、皆さんのご近所はいかがでしょうか?

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