【 2009年 第 8 回】クレジットカードとの上手な付き合い方~支払方法~ クレジットカード
キムラ ミキ
前回までに、様々なクレジットカードについて、駆け足でお話をしてきました。その中で、具体例として挙げたクレジットカード以外にもまだまだ多くのクレジットカードが存在します。よく行くお店や貯めたいポイントなど、ライフスタイルにあわせて、自分にあったクレジットカードを選ぶことが、まずは大切なこと!
それを踏まえた上で、今回からはクレジットカードとの上手な付き合い方について考えていきたいと思います。
今回とりあげるのは、支払方法。クレジットカードでお買物などをした場合の支払方法について、見ていきたいと思います。
クレジットカードの支払方法
一回払い
クレジットカードの支払方法のうち、最も一般的な支払方法が一括払い。カード会社が指定した締め日の翌月または翌々月に一括で支払う方法で、手数料がかかりません。
分割払い
いわゆる、割賦払いです。つまり、クレジットカードの利用代金を分割して支払う方法です。分割回数はカード会社によって異なりますが、所定の分割手数料がかかります。
また、割賦販売の定義は、「2カ月以上の期間にわたり、かつ3回以上に分割して販売」することであるため、厳密に言うと2回払いやボーナス一括払いは、「分割払い」には含まれません。また、2回払いの場合は手数料がかからないことが一般的です。
ボーナス一括払い
文字通り、利用者のボーナス支給に合わせて支払日を設定する支払方法です。手数料はかかりません。
リボルビング払い
リボルビング払いとは、「revolving repayment」のこと。直訳すれば「回転信用」です。多くの方が、分割払いに近いものと考えていらっしゃるのではないでしょうか。ただし、「分割払い」とは異なるものですので、「リボルビング払い」と「分割払い」との違いについてお話しておきましょう。
「分割払い」の場合、お店でお買物をした際に、その都度、支払回数を指定します。一方、「リボルビング払い」は回数ではなく最低支払額をあらかじめ定めておく方式です。
そのため、複数の商品やサービスをクレジット決済した場合、「分割払い」の場合は各代金をそれぞれ何回かに分けて支払うことになり、トータルの支払金額が大きくなることもありますが、「リボルビング払い」では利用限度額の範囲内ならいくら利用しても支払い金額は毎月一定になります。
「リボルビング払い」についても、分割払いと同様に手数料がかかりますが、クレジットカード決済の頻度、および分割払いの支払回数によっては「リボルビング払い」の方が、計画的、かつ手数料の額も抑えることが可能な場合もあります。
フレックス払い
リボルビング払いの変形的な支払方法です。リボルビング払いは、常に一定額を支払うのに対して、予め指定した最低支払額を上回る金額であれば、いくらでも支払う事が出来る支払方法です。
さいごに
クレジットカードの支払方法は、以前に比べて多様になりました。カード会社によっては、1枚のカードにおいて、いくつかの支払方法を組み合わせることもできます。
よく、カードを持つと、使い過ぎてしまいそうで怖い…という声も聞きますが、要は使い方次第。クレジットカードを利用する以上、常に支払残高と支払額について意識しておくことが大切なことは、いうまでもありません。
でも、ポイント等を考えると、やっぱりクレジットカードを持ちたい…という場合には、用途に合わせた支払方法別のカードを2枚ほど保有して、マイルールを作ってみてはいかがでしょうか。
例えば、公共料金やスーパーでのお買物など、一括払いの方が望ましい商品やサービスのための一括払い決済専用のクレジットカードと、お財布事情にあわせて柔軟に支払方法を変更できるクレジットカードを使い分けて、お財布事情にあわせて柔軟に支払方法を変更できるクレジットカードを、いざというときだけ、お財布に入れてお買物に行き、普段は自宅に置いて使わない…等など。
とはいえ、マイルールをつくったけれども、使い過ぎてしまった…なんてときに、請求分を指定口座から引き落としされるだけでなく、対面および電話などで支払方法の相談ができたり、インターネットなどで柔軟に支払方法の変更を行えたり、といったアフターサポートがあるかないかも、調べておくと、より安心ですね。
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