【2005年 第1回 】お勧め商品 ~ ボーナスで地域整備事業に投資 ボーナス
三輪 鉄郎 (ミワ テツロウ)
かつては、ボーナスはとりあえず定期預金へという方が多かったのですが、そういう方はいまや少数派のようです。
ボーナスのプラン
近づく足音が聞こえ始めた感のあるインフレに備えるためにインフレに強い金融商品を購入するという方、まずは住宅ローンの繰上返済を優先するという方、いやいや長期的にみてこれからは外貨資産をという方など、様々なプランをお持ちの方が増えているようです。
そんな中、地味ではありますが根強い人気を誇るのがミニ公募地方債です。
ミニ公募地方債
個人が購入できる地方債のうち公募地方債は、政令指定都市など一部の地方公共団体しか発行できませんが、平成14年から各地方公共団体が独自で発行することが出来るようになったのがミニ公募地方債です。
そして、ミニ公募地方債として最初に発行されたのが、平成14年3月発行の群馬県愛県債でした。北関東はミニ公募地方債の先進地域なのです。
それではミニ公募地方債の内容について、今年10月発行の群馬県愛県債第5回債(償還期間5年)の例で見てみましょう。
・ 購入金額は1万円単位で100万円まで。
・ 購入できるのは、県内に在住か通勤や通学をしている人です。
・ 利回りは年0.84%と、同時期の大手都銀のスーパー定期5年物に比べて8倍以上、高金利といわれるネット専業銀行の定期預金と比べても1.5倍以上となっています。
また、ミニ公募地方債は正式名称を「住民参加型ミニ市場公募債」というように、集められた資金は漠然と地方公共団体の財政を補うのではなく、県立病院施設整備や市立小学校の校舎耐震工事など、募集時点で対象事業が明確にされています。
この、投資する段階でお金の使途がわかるという点が、ミニ公募地方債の大きな特徴です。
自分が納得できる地域整備事業に投資して、定期預金よりは有利な運用ができるミニ公募地方債。
いつでも買えると言う訳ではありませんが、運用先の選択肢のひとつとしてご興味がある方は、県庁などに発行予定・対象事業を問い合わせてみてはいかがでしょうか。
【2005年11月16日00時00分】
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