【2005年 第2回 ボーナス】ご当地自慢 ~ ボーナスに生きる「かかあ天下」の伝統 ボーナス
三輪 鉄郎 (ミワ テツロウ)
もうすぐボーナスのシーズン。貯蓄や投資、ローンの返済、あるいは楽しみにしていた買い物など、皆様いろいろと計画を立てられていることと思います。
今回はボーナスという観点から北関東3県についてみてみましょう。
年間賞与その他特別給与額(北関東)
厚生労働省の平成16年賃金構造基本統計調査結果(都道府県別速報)によると、年間賞与その他特別給与額(1年間の賞与、期末手当等特別給与額)の男女計では、茨城県が882,400円(全都道府県中11位)、栃木県が840,900円(同15位)、群馬県が800,700円(同18位)と、それぞれ全国でも上位に位置していて、順位も比較的近くなっています。
一方、同統計の女性のみの数値に注目してみると、茨城県が552,400円(全都道府県中17位)、栃木県が519,700円(同31位)といずれも、男女計の場合より順位が下がっていますが、群馬県は逆に、580,200円(同15位)と、男女計の18位からランキングが上がっています。
男女比
3県それぞれの男女別の額を比較してみると、男性を100とした場合の女性の金額の割合は、茨城県が55.2、栃木県が54.4であるのに対して、群馬県は65.9と男女間での格差が3県では最も小さくなっていて、群馬の女性の奮闘振りが目だっています。
かかあ天下の由来
群馬の女性についての言葉といえば昔から「上州名物は、かかあ天下とからっ風」が有名ですが、これは単に群馬の女性が夫に対して強いという意味ではないそうです。
むしろ、かつての養蚕全盛時代に女性が働き手の中核を担ったことから、「群馬の女性は働き者で、家庭内でもたよりにされている」ということを言ったのだそうです。
今回の統計資料でみるかぎり、この群馬の女性の「かかあ天下」の伝統は、現代のボーナスに関してもしっかり生きているようです。
【2005年11月22日00時00分】
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