【感想 その12 問11(問題39~42) 借地権交換に基づく不動産の有効利用】2018年第1回 CFP試験(不動産)
佐藤 益弘(サトウ ヨシヒロ)⇒ プロフィール
今回は、問11(問題39~42)についての感想になります。
このコラムは、株式会社優益FPオフィスのFacebookページで掲載されたコメントを転記しています。
2018年第2回 不動産運用設計のCFP試験対策講座の講師を担当する 優益FPオフィスの佐藤益弘(よしひろ)です。
今回は、問11(問題39~42)についての感想になります。
この問題群は、「借地権交換に基づく不動産の有効利用」をテーマにした問題でした。
ご存じのように、借地権は借地権者にとってとても強い権利です。
逆に、地主(底地権者)にとっては自分の土地なのに自由に利用できず、売却など処分にも支障をきたしてしまいます。
完全な所有権にしない限り、現実的には有効活用は難しいので、借地権者から借地権を譲り受けたり、借地権者と自分の底地権や他の保有物件の所有権を交換したりして、対象土地の完全所有権化を図ろうとすることがあります。
その際、問題になるのが、その手法と評価額(交換比率)で、この問題群はそのような事柄を確認する問題です。
試験対策的にはAFP試験対策では全く触れない部分で、かつ計算問題もあるので、解答を避けている方も多いと思います。
事実、理解や過去問演習に時間が掛かるかもしれません。
ただ、高齢化の進展からFP実務上でも関わる機会が増える分野なので、CFP試験でも定番化している出題領域です。
最低でも過去問で出ている程度の知識レベルは備えておきましょう。
問題39は「交換面積(計算)」、問題40は「固定資産の交換の特例」、問題41は「一般定期借地権」、問題42は「保証金の経済的利益に係る課税」について確認する問題です。
計算問題である問題39は、他の問題同様、時間を掛ければ答えまで行き着くことが多いでしょう。
知識問題である問題40・41は基本的な制度の仕組みを理解していれば時間は掛からないでしょう。
問題42は試験対策上、戦略的撤退をしても良い問題かもしれません。
ただ、今後出題される可能性もありますから、これを機に理解に努めて下さい。
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よろしければ、是非!
以上、次回に続く!
※このコラムは、2018年9月1日を基準に執筆されています。
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