【感想 問題26 ブル・ベア型ファンドの基準価格(計算問題)】2018年CFP試験第1回(金融)
樗木 裕伸(オオテキ ヒロノブ)
今日は、前回(2018年第1回)の問題26の感想です。
このコラムは、株式会社優益FPオフィスのFacebookページで掲載されたコメントを転記しています。
2018年第2回 金融資産運用設計のCFP試験対策講座の講師を担当する 樗木裕伸(おおてきひろのぶ)です。
今日は、前回(2018年第1回)の問題26の感想です。
問題26は、ブル・ベア型のファンドの基準価格を計算を問う問題でした。
ブル・ベア型のファンドの特徴は、2級でも聞かれる要素です。
ここでは、ベンチマークしている指数にどのように連動するのかを、数値で問われました。
まず、本問のファンドがブル型なのかベア型なのかですが、「<計算に際しての留意点>」というところに、「値動きのマイナス2倍」と書いてありますので、ベア型であることがわかります。
ただ、表の「投資方針」欄に「日経225先物取引の売建てを行う」と書いてありますので、「価格が下がると利益が出る」ことが読み取れれば、ベア型だろう、ということはわかると思います。
次に基準価格ですが、1日目は、日経225先物が20,000円から500円増加しました。
これをどのように解釈するかです。
「変動額」に注目して500円の2倍の1000円下がったと解釈した方もいらっしゃったかもしれません。けれどもここでは、「変動率」つまり2.5%上昇に注目し、ファンドの変動率は、2倍のマイナスである「▲5%」と理解する必要があります。
同様に2日目は、日経225先物が「▲4%」なのでファンドは「+8%]となります。
最後に、計算です。
8,000円×0.95×1.08(=8,000円×(1ー0..05)×(1+0.08))というように式をたてられると計算がぐっと確実かつ時間短縮になります。
FPの教科書では、たびたび公式(?)がでてきますが、意味もわからず丸覚えしたのでは、もったいないと思います。
ちょっとしたところで「算数力」が生きてきます。
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よろしければ、是非!
以上、次回に続く!
※このコラムは、2018年9月1日を基準に執筆されています。
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