【感想 問題34 ポートフォリオ効果】2018年第1回 CFP試験(金融)
樗木 裕伸(オオテキ ヒロノブ)
今日は、前回(2018年第1回)の問題34の感想です。
このコラムは、株式会社優益FPオフィスのFacebookページで掲載されたコメントを転記しています。
2018年第2回 金融資産運用設計のCFP試験対策講座の講師を担当する 樗木裕伸(おおてきひろのぶ)です。
昨日で、試験申込み終了しました。
申し込んだ方は、いよいよですね。計画的に学習を進めていってください。
今日は、前回(2018年第1回)の問題34の感想です。
問題34は、ポートフォリオ効果に関する問題です。
最も適切なものはどれか、ということで3つの選択肢が誤りで、適切なものが1つなのですが、すべての選択肢において、文末が「・・・リスクの低減効果は、期待できません。」になっています。
2級で学習した内容は、相関係数が1のとき、ポートフォリオ効果がない、と学びました。
そこから、少しでも異なる値動きをする資産を組み合わせるとポートフォリオ効果がでることが想像できます。
このことから選択肢1.2.は消去されます。
無リスク資産との組み合わせにおけるリスク低減効果を問うた4.については、少々悩んだかもしれません。
無リスク資産は値動きしないため、ある意味ポートフォリオ効果はないと言えるからです。
最終的な決め手は、リスクを「システマティック・リスク」と「非システマティック・リスク」に分解したときに、それらの違いと性質を理解しているか、でした。
本問では、非システマティック・リスク(資産固有の変動)は、銘柄数を増やすことでリスク低減できるが、システマティック・リスク(市場に連動した変動)はできない、ということを押さえているかどうかでした。
CFP試験では、画一的な知識だけでなく、理論的な内容も問われます。
この分野で確実に正答を積み上げるには、急がば回れ、でじっくり向き合うことも必要です。
FP関連講座のご案内にて、講座をご紹介しています。
よろしければ、是非!
以上、次回に続く!
※このコラムは、2018年9月1日を基準に執筆されています。
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