今日もIt’s書!②~未来は“わくわく”でいっぱい、だから今やろう!【2008年 第2回】

【2008年 第2回 今日もIt’s書!②~未来は“わくわく”でいっぱい、だから今やろう!】地域コラム 九州・沖縄

平川 すみこ(ヒラカワ スミコ)⇒ プロフィール

 

 

ここで、なぜ営業の本?と思われるかもしれませんが、単なる営業マニュアルとあなどるなかれ。
もちろんセールスを業とする方向けに書かれているのですが、和田裕美さんの語る営業スタイルは、人生をよりよくするための示唆に富んでいます。

和田裕美さんといえば、“わくわく”の伝道者。
毎年行われている「わくわく伝染ツアー」で、彼女の超前向き思考に刺激され、魅了されている方も多いのではないでしょうか。

かくいう私も和田裕美さんファン。著書は全部とはいかないですが、結構読んでいます。
その中でも、今回のご紹介するこの本は、営業の本でありながら、私たち消費する側にも多くのことを語りかけてきます
まさに、“やりたいこと、今やらないでいつやるの?”と。

私たちが何かを欲しいとか、それを使って何かを始めたいと思うとき。
そのときが、その物の価値は一番高いといえます。
そして、実は、私たちが物を買うということは、その物を持つことによる自分の“未来のわくわく”も一緒に買っているのです。
だから、その物の値段が高いか安いかというのは、自分にとってどういう付加価値があるものなのか。
その物をもつことで、自分の生活が充実する、楽しめる、成長できるものかどうかで変わってくるはずです。

とはいえ、よく、今はお金がないから、買えない、始められない。と考えがちです。
お金に余裕ができてからにしようとか、または、もっと探せばもっとお得でいい商品やサービスがあるんじゃないか、という迷いも。

そんな優柔不断さも、和田さんに言わせると、
“もっといいもの、どこかにあるぞって、探して探して時間が過ぎて、いつまでたっても決断しないで、歳だけ重ねていくことって、なんだかとってもむなしい”ものです。
そう、“先延ばしにしたらお金は失わないけど、時間を失う”ことになる。“人生だって1回だから、今日は今日しかないから、早く体験したほうがいい”にきまっている。
だって、わくわくする未来なんだから、1日でも早いほうがいいですものね!

でも、お金のこと以外でも、私たちの行動を妨げているものがあります。
それは、“未知への恐怖”と“損失の恐怖”。
経験がないから失敗するかもしれないと未来に不安を抱いてしまうのです。
だから、新しいことを始めるのが怖い。これは、前回の<存在の目的>のために行動することを妨げているものと同じです。

こういう不安に対しては、和田さんがこう背中を押してくれます。
“やってみて失敗なんてないのです。それを買ったことによる期待した結果か、貴重な体験かのどちらかは絶対に得ることができるから”。
“今の自分がもっている最大の財産は自分自身です。自己投資というのは、自分の内側に眠っている可能性に投資すること”“だから、お金を使うことは、自分を信じる方法のひとつでもある”と。

未来に不安を抱くといえば、本書の最後にこんな興味深いことが書かれています。
“老後の心配をしてお金を貯めると、老いを早めてしまう”
むむむっ?老後資金はこうやって貯めましょうなんてアドバイスしているFPには聞き捨てならない!となっちゃいますが、つまりは、
“頭に今あるイメージが「老いた自分」になってしまうせいで、今を楽しまないで、未来への不安で生きてしまうから”なのだそう。

そうそう、自分の人生は自分がイメージしたとおりになるといいます。
ビンボーで苦しい老後を思い描いてしまうと、本当にそうなってしまう可能性は大です。
だからこそ、きちんとプランニングをして、老後はゆとりがあってわくわくがいっぱいだ~と楽しみにしていけばいいんですよね!!

つまりは、未来はわくわくでいっぱい。そんな未来を手に入れるための決断は今このとき。今だからこそ価値があることだから、やりたいと思った今を逃さないで。障害があるなら取り除けばいい!

やりたいことがあるのに、お金や失敗を恐れてできないでいるみなさん!
背中を押されて一歩踏み出す気持ちが向上する本なので、ぜひ読んでみてください。
営業のお仕事をされている方にも(モチロン)おすすめです!

『和田裕美の「稼げる営業」になる!』(和田裕美著、大和書房)
本の紹介URL:http://www.bk1.jp/product/02804300

  • コメント: 0

関連記事

  1. 池田龍也 の 経済ニュースよもやま話 第11回 経済ニュース10本の柱 「世界経済のポイント」

  2. 「厚生年金特例法」という分厚い壁【2008年 第6回】

  3. 子育てママの街情報 小金井市【2010年 第 6 回】

  4. 「日本の観光事情」【2012年 第5回】

  5. 65歳での退職 1ヵ月前がお得?【2009年 第 4 回】

  6. 新 商品先物取引のしくみ【2011年 第7回】

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。