【2008年 第7回 今日もIt’s書!⑦ ~入門テキストでFPの勉強を始めよう!~】地域コラム 九州・沖縄
平川 すみこ(ヒラカワ スミコ)⇒ プロフィール
書店の棚には、FP(ファイナンシャルプランナー)資格試験向けのテキスト本・問題集がズラリと並んでいます。
実は私が執筆に関わっているテキスト本も数種類あるのですが、その中でも、今回ご紹介するテキスト本をあえてご紹介するのには、ワケがあります。
現在ファイナンシャルプランナーの資格は、民間団体である日本FP協会が認定するAFP・CFP資格と、国家資格であるFP技能士(3級・2級・1級)があります。
FP技能士は平成15年に新設された資格ですが、3級は実務経験や年齢等の資格が不要で、難易度もそう高くなく独学で合格できるため、学生や主婦の受検者が多いようです。
学生は金融機関等への就職活動を有利にするための資格の一つとして、主婦は家計管理・生活設計に役立つFPの知識を身につけるために勉強されて、資格取得まで目指すということのようですが、FPの勉強をする方が増えているのは嬉しいかぎりです。
個人のファイナンシャルプランニングに必要な知識というのは、イコール生活に必要な知識です。
それを断片的ではなく、体系的に全般を網羅して学習することになりますので、自分自身のライフプランを考え、包括的に資金設計していくことに役立ちます。
それが認知されてきたためか、資格取得のためでなく、自分自身の知識習得のためにFP講座を受講されるという方も増えてきました。
ただし、AFP講座では難易度も高いし、講座の受講料の負担もあるということで、学習することを躊躇されていた方も多かったのではと思います。
それが独学でも受検できるFP技能士3級の登場によって、市販のテキスト本も格段に増え、ちょっと勉強してみようかしら、と気軽に学習を始める方が増えたことは、FP知識の普及にとって大きな成果ではないでしょうか。
とはいえ、軽い気持ちで市販のテキスト本を手にとってはみたものの、途中でザセツする方もいらっしゃるとか。
試験対策本でもあり、テキストとしての要素が強い本であれば、要点はまとまっていても、そもそものしくみや意味がわからず、読んでみてもちんぷんかんぷんで理解が進まないということは往々にしてあるでしょう。
資格取得までは必要ないし、ちょっと勉強したいだけなのに、テキスト本では理解できない!難しい!もっと基本的なことから学べる本ってないの?というニーズに応えて発行することになったのが、今回の本なのです。
やさしい語り口の文章で、読み物のように読んでいきながら理解していける。
途中でイヤにならず最後までさらっと読んでしまうことができる。
というコンセプトで、3級の試験対策テキストを読む前に読む、入門編的な位置づけの本となっています。
執筆したのは、福岡で独立FP・企業内FPとして活躍する女性FP7名。
それぞれが専門・得意分野を担当しています。
全員が趣旨に賛同し、わかりやすく読みやすい本を目指して執筆に取り組みました。
お客様に対してや、講座の受講生に対して、いかにわかりやすく伝えるかということはいつもやっていますし、何よりもFPとして熱い想いを持った7名ならではの内容になっていると自負しています。
テキストっぽくない色合いや、かわいいイラストも入って、軽い気持ちで読み始められる本です。
FPに興味・関心があるんだけど、全然わかんない私でも大丈夫かしら。他のテキスト本を読んでもよくわからなかったんだけど。
という方にぜひ手にとってみていただければと思っています。
『やさしく学ぶFP技能士3級‘08~‘09年版』
(FPアソシエイツ&コンサルティング株式会社著、翔泳社)
本の紹介URL:http://www.bk1.jp/product/03015219
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