今日もIt’s書⑫ ~幸せなお金持ちになるために、今やらなくていつやるの?~【2008年 第12回】

【2008年 第12回 今日もIt’s書⑫ ~幸せなお金持ちになるために、今やらなくていつやるの?~】地域コラム 九州・沖縄

平川 すみこ(ヒラカワ スミコ)⇒ プロフィール

 

 

 

 

主人公は12歳の少女、キーラ。
この物語は、キーラが一匹のイヌ(名前はマネー)を助けたところから始まり、そのイヌの教えに従って困難をひとつひとつ乗り越えていくことで、成長し、夢をかなえていくというサクセスストーリーです。

そんなの単なる物語でしょ。(イヌが教えるくらいだから・・・。)

いえ、わかりやすく物語にしてあるだけで、内容はいたって現実的です。
まあ、こんなにすんなりうまくいくっていうのは、物語の展開上なので、現実にはもっと困難なこともあるかとは思いますが。
でも、困難にしてしまっているのは、実は、私たちの意識にほかならないのです。

『私たちがそれをはじめないのは、それがむずかしいからではない。それをはじめないからむずかしいのだ。』
と、古代ローマの哲学者が言ったそうです。(まえがきより)

私たちは、お金のことについてきちんと学ぶ機会がありません。
それどころか、逆にお金を持ちすぎるのは悪いことだという意識を植え付けてしまっています。

お金の法則を知れば、お金に振り回されたり、お金のことで不安になったり、卑屈になったりすることはないはずだし、お金を充分持つことで、自分の可能性を広げたり、周りの人を幸せにすることもできるはずなのに。
学ぶ機会がなかったことは、不幸なことです。

お金の法則、お金持ちになる方法はたったひとつです。
それを知って実践さえすれば、たやすく冨を得ることができるのに、多くの人は、踏み出しもせず、難しいことだからと勝手に思い込むことで、せっかくの機会に背を向けてしまっているともいえます。

それに気づかせてくれるのが、この本です。
まずは、知ること。子どもを主人公にすることで、少女に語られる言葉はとてもわかりやすく、誰にでもすんなりと理解することができるでしょう。
少女の疑問や経験は、私たち大人にとって誰にでも経験したことがあるようなことなので、なおさらです。

でも、難しいのは実践。
前述のように、私たちは(無意識のうちに)自分で障害をつくって、できないことをあたりまえとしてしまうことに長けてきてしまっているようです。

そして、継続。いいな、やってみよう!と思っても、何があってもきちんと続けられる人はごく僅かです。
簡単な法則でありながら、成功している人が少ないのは、実践して継続し続けることができる人が少ないからにほかならないでしょう。
まさに、継続は力なり。継続の切れ目は縁の切れ目・・・

だからこそ、子どもの頃からの習慣づけは、とても重要だといえます。
でも、主人公キーラのように、周りにお金について正しい知識を教えてくれる大人なんて、そうそういうるものではありませんよね。大人自身がお金のことを知らずに育ってきて苦労していたりするわけですから。

まずは大人が変わらなきゃ(古いCMのようですが)!
そのためにも、この本は大いに役立つはず。今すぐに何から取りかかればいいのかも示されています。
こんなに簡単なことでいいの?という気持ちになるかもしれませんが、あとはいかに継続できるか。ここがポイント。

でも、途中でくじけることもあるでしょう。うまくいかないと落ち込むこともあるでしょう。
いいと思っていることでも、イザはじめるとなると躊躇うでしょう。
そんなときには、『サクセスダイアリー』が効果絶大です。

実は、個人的に、この本の一番のお薦めどころは、この『サクセスダイアリー』。
毎日成功したことだけを書き留めておくものですが(失敗したり不安なことは一切書かないのがルール)、他のお金に関する本にはない部分だと思います。

少女キーラが、このサクセスダイアリーを使ってどのように未来を切り開いていくのかは、読んでのお楽しみとして・・・、これは実践してみる価値ありでしょう!

お金持ちになる=豊かで幸せな人生を送る。
子どもにもそういう人生を送らせる。
そのための知恵をキーラと一緒にイヌから学んでみませんか?

『イヌが教えるお金持ちになるための知恵』(ボード・シェーファー著、草思社)
本の紹介URL:http://www.bk1.jp/product/01976907

  • コメント: 0

関連記事

  1. 「結婚―人生の節目とお金」【2012年 第6回】

  2. 自分の税金が計算できない“普通の大人”【2013年 第12回】

  3. お墓deデート【2011年 第9回 】

  4. 岡本英夫のFPウオッチャーだより 第7回 余ったお金でできる3つのこと(貯蓄は金融機関への貸出しである) 【2022年10月】

  5. アメリカ農務省の需給報告【2013年 第6回】

  6. キャンプ生活から始めよう!【2006年 第6回】

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。