【2006年 第1回】[ボーナス]地域への投資(企業を対象)
石塚 操(イシヅカ ミサオ)
ご当地ファンドとよばれる地域特化型のファンド(投資信託)が発売されています。
その地域の人には、馴染みのある企業や、地域経済を応援できることが魅力です。
他にも、個別に株式を購入して応援する方法もあります。
地域特化型ファンド
投資対象は主に、その地域に本社(本店)を置く上場企業や店頭登録企業など。
本社がある企業だけでなく、その地域に進出し、雇用の創出や、地域経済に貢献している企業などを含めているものもあります。
地域特化型ファンドには例えば、「九州特化型日本株式ファンド〔愛称:がんばれ九州〕(ビー・エヌ・ピー・パリバアセットマネジメント)や九州インデックスファンド」〔愛称:九州に来んしゃい〕(野村アセットマネジメント)等があります。
~デメリットは?~
特定の地域に偏っているため、その地域の災害や経済情勢の変化などによって、損失を被る恐れがあります。
地域を特化すると、集中投資によるリスクを持つことになるのです。
この点を注意し、資産を分散する中の一部として利用することをおすすめします。
また、その地域に進出している企業を入れているファンドもあります。
集中投資のリスクは軽減されますが、地元企業を応援したいという目的があいまいになるため、どんな企業を組み入れているかよく確認しましょう。
~バランス型の地域特化型ファンドも~
投資対象に外国株式や、内外の公社債など加えたものも登場しています。
例えば、「NCドリーム九州アジアファンド」(ビー・エヌ・ピー・パリバアセットマネジメント)は、中国や香港などの株式にも投資しています。
アジアに近い九州を中心にアジア各国に投資する点はユニークです。
地域分散になりますが、為替リスク等が発生しますのでご注意ください。
地域企業の株を購入する
地元株への投資は身近で目に見えることや、株主総会に参加できることがメリットです。会社の経営に参加する権利として、株主総会にも出席してみたいですね。
各ファンドでどんな企業に投資しているか参考にしても良いと思います。
資産運用でも地元、九州・沖縄地域に目を向けてみてはいかがでしょうか。
(注意:文中の商品は例としてあげています。特定の商品をおすすめするものではありません。投資に関する決定は、ご自身の判断において行われますようお願いいたします。)
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