【2006年 第2回】[ボーナス]地域特化型のJ-REIT 第1号は福岡
石塚 操(イシヅカ ミサオ)
地域特化型J-REITの第1号
J-REITは、投資家から集めたお金で複数の不動産に投資して、そこから生じる賃貸収入や売却益を投資家に分配する不動産投資信託です。
証券取引所に上場し、株式と同じように証券会社等を通じて売買するため換金性にもすぐれています。
当初J-REITの運用対象は首都圏のオフィスビルが中心でしたが、その後は商業施設、賃貸住宅、物流施設など投資対象も多様化し、エリアも都心から他の都市圏や地方へと広がっています。
中でも地域特化型J-REITの第1号は福岡の『福岡リート投資法人』です。
平成17年6月21日に東京証券取引所及び福岡証券取引所に上場しました。
福岡リート投資法人
福岡リート投資法人(証券コード番号8968)の特徴
1.投資対象エリアが地域に特化している。
福岡都市圏72.9%、その他九州地区27.1%(平成18年2月28日現在)
2.投資対象は優良な商業施設を中心に運用。(平成18年2月28日現在)
・商業施設:64.6%
キャナルシティ博多、パークプレイス大分、サンリブシティ小倉など
・オフィス:35.4%
キャナルシティ・ビジネスセンタービル、呉服町ビジネスセンター、サニ
ックス博多ビルなど
・稼働率:99.0%
3.資産運用委託会社は(株)福岡リアルティ。地元の企業が共同参画している。
〔スポンサー〕福岡地所(株)、九州電力(株)、ロイヤルホールディングス(株)、(株)福岡銀行、
(株)西日本シティ銀行、西日本鉄道(株)、西部瓦斯(株)、(株)九電工、九州旅客鉄道(株)。
4.投資口価格:888,000円(平成18年4月25日現在:東証)
・高値:910,000円(平成17年6月21日) 安値:763,000円(平成17年9月15日)
5.分配金:決算月は2月と8月 〔投資1口あたりの分配金〕
・第2期 平成17年8月期:16年11月9日から17年8月31日 19,014円 確定分配金
・第3期 平成18年2月期:17年9月1日から18年2月28日 18,438円 確定分配金
・第4期 平成18年8月期:18年3月1日から18年8月31日 18,200円 予想分配金
地元、九州に特化していることが、良いか?悪いか?
アジアへの玄関口、九州の主要都市として発展する福岡で生まれた地域特化型のJ-REIT。
映画やお買い物にキャナルシティ博多等の投資対象物件に遊びにいくときは、ご当地の感覚でチェックしてみましょう。
さらに投資法人のホームページを見ながら、ファンドの価格等に注目してみるとおもしろいと思います。
地元、九州に特化していることが、良いか?悪いか?はたしてその行方は?今後にご期待を!
〔参考:福岡リート投資法人ホームページ〕
(注意:このコラムは特定の商品をおすすめするものではありません。投資に関する決定は、ご自身の判断において行われますようお願いいたします。)
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