【2006年 第4回】[結婚]ロッカー達の二次会
森 恵子(モリ ケイコ)⇒ プロフィール
博多には、めんたいロックという伝統(?)があるのをご存知でしょうか?
1970年代、博多は日本のリバプールと言われるくらい音楽がさかんでした。
めんたいロック
めんたいロックと言うと、全国的に有名なチューリップや甲斐バンド、あるいはもう少し若い方はチェッカーズなどを思い浮かべられるかもしれませんね。
でも、実は本当のめんたいロックは、ちょっと、いやかなり違います。
どちらかというとビートルズではなく、ラモーンズやローリングストーンズ、なんとも言えない独特の「匂い」を持った音楽です。
陣内孝則監督の映画「ロッカーズ」には、その時代の「匂い」が描かれていますので、良かったら是非ご覧になって下さいね。
二次会はさながらライブコンサートのよう
さて、いろいろな式次第がある披露宴も厳粛でジーンときますが、二次会にはまた違った楽しさがありますよね。
私の友達、仕事仲間には、ご主人がかつてめんたいロックのバンドマンだったという人が少なくありません。
80年代、その方々の結婚式の二次会は、音楽関係の人がたくさんみえていて、さながらライブコンサートのようでした。
事前に打ち合わせをしたわけでもなく、「じゃあ、次はギターは○○で、ドラムは~」のように司会がメンバーを指名し、即興で音あわせをして、時々、歌詞を変えたり、また日頃は決して歌わないジャンルの歌をロッカー達が歌ったり、次から次にすてきなセッションが開かれていました。
ステキな二次会の思い出
それぞれのバンドには、どうも譲れない美学のようなものがあるらしく、日頃は「あそことうちは考え方が違う」と反目しあっているのに、今日はお祝いですからと、入り混じって演奏をする姿には、とても暖かいものがありました。
あれから、20年が過ぎました。あのステキな二次会は、夢の中の出来事のように感じます。
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