【2006年 第1回】[新社会人]寄らば大樹も景気回復を願う?
西谷 由美子(ニシタニ ユミコ)⇒ プロフィール
すっかり春めいてきました。
だって、お弁当作る時の台所の窓の外、明るくなっています。
冬場はこの時間真っ暗だったのに。
もうすぐここから桜の花も見えるんです。開花が早ければ、学び舎を巣立つ若者たちの上に、舞い散る花弁が・・・・まるで歌の一節みたい。
さて、学び舎を巣立ち新社会人となる皆さん、しっかり経済的自立の第一歩は踏み出せてますか?一生涯をかける仕事が見つかっていると良いですね。
それと、中にはその職場で生涯の伴侶を確保する方もいらっしゃるのでは?
そんな夢を持つ皆さんがびっくりする話ご存知ですか?
私も目ん玉転げ落ちるかと思いましたよ。
経費削減策⁉
「大分県日田市では、夫婦とも市職員で同居の場合、それぞれの給与を2年限定で2割削減する条例案を議会に提案する予定」(2/7読売新聞より)
全職員738名中、対象は33組。これで年間5225万円の経費削減となるとか。
その後総務省が難色を示したことから条例案提出は見送られました。
「法の下の平等」を侵害する、「男女共同参画社会」の理念に反する等が理由です。
確かに同じ仕事こなしてて、夫婦共働きというだけの理由で同僚より給料減らされるのはおかしいですよね。
日田市は財政難の折、市長以下管理職は給与の5%カットを予定、上記の案に替わり、職員にも給与のカットを受け入れてほしいと交渉中だそうです。
寄らば大樹
「寄らば大樹」で不景気の時の就職先は公務員っていうのが定番でした。
ご存知のように公務員は民間より、男女間の均等待遇がいきわたっていますし、一旦採用されると年功序列の昇給で解雇も殆どない、退職金や年金も民間より有利・・・高い公務員人気の裏にはこういう理由もあるのかも。
けれど、この大樹も長引く不景気で枯れそうです。
このような給与カット、他にも共済年金と厚生年金の一元化も視野に入っています。
公務員の優位性が揺らいでいる。
給与カットの先には・・・
でも一生をかける仕事ってそれだけじゃないですよね?
「国民あるいは市民のために尽くしたい」と理想に燃えて公務員を志望したことでしょう。
目先の利益で有能な人材が集まらない事態なんかないと、私は信じています。
それから、このまま不況が続けば、職員の給与カットの先には増税、行政サービスの縮小(福祉の切捨とか)もっと大変なことが待っていそう、公務員だけの話ではありません。
若いうちから先を見据えたライフプランがないと悲惨な未来が・・・そうならないためにも、「寄らば大樹」も景気回復を祈っているように思えたのですが、皆さんはどう思われます?
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