【2005年 第1回 】 仕事 ~〔新卒者〕就職活動(人気企業・業種・賃金)〜
山根 裕子 (ヤマネ ユウコ)⇒ プロフィール
『10年後の自分のイメージは何ですか。』
これは就職時の面接ではありません。
就職活動に入る前にあなた自身の基本の方向を考えて欲しいのです。
「年収1000万の生活をしてベイサイドのマンションに暮らしたい」
「自分で仕事をプロデュースして注目を浴びていたい」
「高収入でイケ面の夫と子供を育ててセレブな生活をしていたい」
「外国暮らしをしていたい」
そのためにどうしたらよいのでしょう。
就職はイメージを実現するための舞台
就職はイメージを実現するための舞台です。
今までの生活の中で体験したこと、出会った人というのは世の中全体から見るとほーんの一部でしかありません。
テレビや小説でいろいろな世界が映し出されていますが、現実はドラマの比ではありません。
就職することで、実体験をして自分の頭で感じて考えることができます。
就職先人気企業ランキング
就職先人気企業ランキングを見ると文系では商社や金融機関の人気が高く、理系は電気メーカーなどが高いという結果を報じていますが、みんなが望む企業がわかったところであなたには何の役にたつのかしら。
こういうのが役に立つとすれば、自分が望んだ会社がランキングに入っている場合、競争率がより高いことを覚悟しないといけない材料になることぐらいでしょうか。
初任給について
目先の初任給については、高度経済成長からバブルまで、毎年3-5パーセントずつ伸びていた初任給はこの十年位微増程度の伸びしかないのですが、県別の比較を見ると、東京は大卒で4.5%位、短大卒で7%位全国平均よりも高い数値となっています。
首都圏の各県も全国平均より1-2%高い数値です。(厚生労働省調査平成16年賃金構造基本統計調査より)
金額でいうと月額1万円前後の話ですが、支出を考えてこれをどう捉えるかは人それぞれでしょう。
10年後のイメージ
就職した時のかっこよさや初任給でなく、10年後に会社なり業界にいて、自分がどんなことをしているかの想像をしたとき、それを実現できる可能性が高そうな業界や会社、地域を選んで就職活動してみて欲しいのです。
採用する方だってひよこの大学生がどんな成鳥になりたいのかという夢を語ってくれれば喜んで受け入れて育ててくれると思いますよ。
始めは10年後の自分のことはイメージできないでしょうが、会社巡りをする中で、「今の自分を買ってもらう」のでなくて、「10年後の自分を売り込む」就職活動ができたらきっと就職活動の「勝ち組」になること間違いナシ。
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