【2011年 第3回】 フランス式挨拶 ~フランス気分~
横川 由理(ヨコカワ ユリ)⇒ プロフィール
英語では、グッドモーニングやグッドアフターヌーンが正式な挨拶。
でも、親しくなるとみんな“Hello:ハロー”。フランス語に“ハロー”あたる言葉はあるのかしら?
よく抱き合ってキスをしているけど、必ずキスをしなければならないのかしら?
基本の挨拶
挨拶は基本中の基本。どこの国に行っても笑顔で挨拶すれば、気持ちが良くなりますね。フランス語の挨拶は、もちろん“Bonjour:ボンジュール”です。でも、日本語と違って朝でも昼でもボンジュールを使います。“おはよう”と“こんにちは”を区別していません。
若い人は親しくなると“Salut:サリュー”! 朝から晩まで使用可能です。
もちろん、英語の“ハロー”にあたると考えればよいでしょう。
ただし、電話の場合は“Allo:アロー”を使うので要注意。
挨拶の言葉はさほど難しくありませんが、挨拶と同時に握手やキスをします。
これがちょっと面倒。
ビジネスや親しくない場合は、握手をします。
友人や知り合いでも、誰がキスで、誰が握手なのかも覚えている必要があります。
いつもキスをしているのに、突然握手をすると「何を怒っているのだろう」と相手が考えても不思議ではありません。
挨拶のキス
友人や親戚のように親しい人とは、もちろんキスです。
キスといっても、頬を近づけて“チュッ”。唇はつけませんよ!
地方によってキスの回数が違いますから、そこに住んでいる人に小さな声で、何回キスをするのかを確認をしなければなりません。
1回:めったにありません。2回:パリ 3回、4回、5回などまちまち。
階級や出身地によっても異なりますから、頬を離したのに相手はまだ続けるつもりの場合もあります。
「4回よ」なんて、囁かれることも。
最近はパソコンがありますから、フランスの地方をキスの回数別に色分けして、回数を確認することができるサイトまであるのです。
特に困るのは、「どっちの頬からスタートするか」ということ。
左から?右から?
だって間違うと、唇と唇がぶつかってしまいそうになってしまいます!
フランス語の難しさもさることながら、挨拶は大変です。
キスに戸惑うのは、外国人ばかりかフランス人だってよくわかりません。
「キスの法則」なんて、存在しませんから。
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