【2011年 第4回】 DINKSの住宅購入の考え方 ⁓家計DINKS⁓
佐藤 涼子(サトウ リョウコ)
前回は、人生の三大資金と言われている「教育資金」の考え方について見てまいりました。 今回は、DINKSの住宅購入の考え方について見ていきたいと思います。
首都圏の新築分譲マンションの契約者
リクルート社が行った「2010年首都圏新築マンション契約者動向調査」によると、首都圏の新築分譲マンションの契約者は、夫婦のみ世帯が41%。ついで、子どもあり世帯が38%。2008年までは、子どもあり世帯の方が高かったのですが、2009年にほぼ同率となり、2010年には夫婦のみ世帯が子どもあり世帯を上回りました。
夫婦のみ世帯の購入の理由としては、「金利が低く買い時だと思ったから」が、44.8%。続いて「現在の住居費が高くてもったいないから」が、 38.2%、「結婚を機に家を持ちたいと思ったから」が、36.3%となっています。
物件を検討する上で、重視した項目は、全体を通じて「価格」、「最寄り駅からの時間」、「住戸の広さ」「通勤アクセスの良いエリア」「間取りプラン」と続いています。
夫婦のみ世帯が他の世帯よりも重視しているのが「通勤アクセスの良いエリア」。
共働き世帯にとって、通勤は需要項目であることがよくわかります。
お互いのライフスタイルに合わせて、住宅選びができるのもDINKSの特徴です。
前回もお話しましたが、
・これから先もDINKS
・いずれ子どもが欲しいと思っている
・いつ子どもが欲しいのかしっかりと計画している
まずは、ご自身のライフプランをしっかりと考えてみましょう。
今後、子どもを希望されている方は、三大資金の1つ、「教育資金」との兼ね合いも考えていく必要があります。ライフプランをたてることにより、いつ、教育費が必要になってくるのかがわかるので、住宅購入の資金計画や住宅ローンの返済計画もたてやすくなります。
また、子どもを希望している方は、間取りもしっかりと考えておきましょう。
資金計画は?
住宅を購入されるDINKSのほとんどの方が、収入合算してローンを組んでいます。
収入合算のメリットとしては、借入額が増やせるということです。
また、収入合算によって、妻が連帯債務者(その逆でも可)になった場合は、ご夫婦そろって住宅ローン控除の適用を受けることができます。
連帯債務とは・・・
例えば、夫婦で3,000万円の住宅ローンを連帯債務で借りたとします。夫と妻それぞれが借入先(金融機関)に対して、3,000万円全額についての責任を負います。
しかし、ここで1つ考えておきたいことがあります。
万が一、妻の収入が途絶えた場合、どうなるのかということです。その場合、夫が妻の分まで支払うことになります。
こうなった場合、資金計画に狂いが生じてきます。資金計画をたてる際は、万が一、妻の収入が途絶えた場合も想定しておいたほうが安心だと言えます。
とはいえ、自分たちだけで資金計画をたてるのも難しいケースが多々あると思います。そのような時は、私たちファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談していただくことをお勧めします。
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